「ミモロちゃん、美味しい川魚食べに行かない?」と、ある日、お友達に誘われたミモロ。「うん、行く行く~」と、お友達が予約してくれたお店へと夕暮れの京都の町を歩きます。
到着したのは、四条通から高瀬川沿いの木屋町通を、少し南へと進んだ路地です。
「ここかなぁ~」
店の看板は、川魚ではなく、湯どうふとあります。暖簾をくぐり中へ。「あ、ミモロちゃん、ここに座って~」と、すでにお友達夫婦は、カウンター席に着いていました。「はい、いらっしゃいませ~」とおしぼりを渡されたミモロ。
「こんばんは~、初めまして~」と慌ててご挨拶。
このお店を営む浅井喜美代さん。68年前からあるお店で、ご両親の後を引き継いでいるのだそう。
「わ~素敵な方~」とミモロ。さっそく料理を注文することに。実は、このお店の本家は、お隣りの「近喜豆腐」で、それで、初めは湯豆腐をメインに出していたのだそう。漁師の免許をもつお父様。鴨川で鮎などを取っては、それをお客様に…。「今も、私が、鴨川で漁をするんですよ~」と浅井さん。「え~そうなんだ~。イメージ違う~」とミモロは、ビックリ。
店には、昔の写真。そして魚を捕る網があります。「ホントだ~」
ミモロの座ったそばには、水槽があり、そこにもろこや小鮎が泳いでいます。
「これ食べるの~?」と水槽の中を見つめるミモロです。今は、まだ鴨川での漁が解禁されていないので、ここに泳ぐのは、琵琶湖で育ったもろこや小鮎です。
まずは、お友達のおすすめで、ネギなどの入った「てっぱい」をいただきます。
「美味しいから、たくさん食べたい」とお友達。
「これミモロの?」
カウンターから自分の前に料理を受け取ります。届かないので、おしぼりの上に乗って・・・。
ミモロが好きな「若竹煮」も注文。「美味しいね~」とパクパク。もちろんお酒も進みます。その間に、ミモロたちが注文したもろこの白焼などの調理が進みます。
まず、水槽から、調理するもろこなどを網ですくいます。
「あの大きいのがいい~」とミモロ。魚たちも必死に逃げまくります。「かわいそうだけど、ありがたく美味しく全部いただくからね~」と。
「はい、ミモロちゃん、できましたよ~」「は~い」と受け取るミモロ。
こんがり香ばしく焼いたもろこ。頭からしっぽまで、全部食べられる魚です。一時、もろこの数が激減したのですが、最近、またその数の増えたそう。
「大好きなんだ~」と涎がでそうなミモロです。
こちらは、小鮎の唐揚げ。「わ~まるで泳いでいるみたい…」こちらも本当に美味しくお酒が進みます。
「美味しいね~」とお酒も進み、常連さんたちとも会話が弾むミモロ。
「これ知ってる?」と、ミモロに見せてくれたグラス。「なあに~」「これ金魚っていう焼酎割ですよ」「金魚?」
グラスを覗くと、赤いトウガラシと大葉が、まるで金魚と水草のよう…。
「これ流行らせようと思って…」なんでも通の間では、知られる飲み物だとか。「なかなか素敵~夏はいいね~」と、家でもできそうな洒落た飲み方です。
学生時代から通う常連さんも多く、また関西の出張には、必ず寄るというご贔屓もたくさん。
「あ、開高健さんや梅原先生も…」店には、この店を愛する人たちの色紙が。
夜も更けて、そろそろ〆の時間です。「ミモロちゃん何にする?」「あの~たけのこご飯!」とミモロ。やはり今は筍ご飯は外せません。
「すごく美味しくて、楽しかった~」と春の夜・・・ちょっと大人の時間を楽しんだミモロでした。
「またいらしてくださいね~。ミモロちゃんひとりでもいいのよ~」と。「え、ホント?またお魚食べに来ちゃおうかな~」
*「喜幸」京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町 075-351-7856 17:00~22:00 月・火曜休み ひとり6000円くらいが目安。
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jp まで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます