これはかのじょの傑作のひとつですね。原題は「王子さまの花」。「星の王子さま」に出てきた花を擬人化したものです。王子さまを真剣に見ているひとみがいじらしくてかわいらしい。
ですが、これは本当は女性にはあり得ないのです。
女性は、このような目で男性を見ません。これは、まだ小さな男性が、大きくてりっぱな男性をあこがれの目で見る時の表情なのです。
女性が男性を憎からずと思いながら見る時は、もっと性的な色合いが出ます。ですがこれにはみじんもそれが感じられませんね。
かのじょは女性として生まれましたが、霊魂は男性なので、少年を思う少女の絵を描こうとしたら、こうなってしまったのです。
時には、男性も女性を学ぶために、女性として生まれてくる時があります。ヴィーナスのニンフたちの中には、そういう女性もいるのです。
時には性別を変えて、互いを学ぶことが、互いの愛を深めていくことなのです。