にざかな酒店

もしものルート

というわけで、実は反転の空斗は真犯人を探すのではなく適当な犯人をみつけて罪をなすりつけようとしていたので、犯人にされかけて逃げる後藤君のルートってのもあっても面白かったかなあと唐突に思いついたのでした。
描くか描かないかはさておいて。
でも実現かしようとすると本編よりよっぽど描くの難しいルートになりそうですね…。
後藤君ルートはなんか前にもにゃんこルートがあればいいなあとか言ってましたが。
って、あれ、なんかいつの間にか文月ルートその二が忘れられているよ…?

しかし、このブログの需要はどうとか何も考えずにいろいろなものをほこほこと更新しているのでした。

追記で、ちょっとぐろめの絵本風のお話。
夢物語~やさしいお姫様

夢は、時々私に教訓のようなものを教えてくれる。
今日の夢の中では私は絵本の中の美しいお姫様でした。

むかしむかし、あるお城に一人のお姫様が住んでいました。
お母様は早くになくなり、お父様はずっと遠征中で、帰ってきません。
たくさんのお人形やお菓子などには囲まれていましたが、常に一人でした。
そこに、ある娘がやってきていいました。

「お姫様は、私たちの税金で食べているから、お姫様は私たちに持っているものを渡すのが当然なのよ」

幼いお姫様には言っている意味がよくわかりません。
ですが、彼女は特に考える訳でもなく、「おにんぎょうがほしいならあげる」といいました。

娘はその後も、星のアラザンのついたお菓子や、水の力で音のなるオルゴールなどをねだってきて、その都度お姫様は言われるままに渡してきました。

ある日、娘がとんでもないことを言いました。
「お姫様の瞳が欲しいわ。私、お姫様になりたいの」
「わたしに…?」
でも、物ならともかく、瞳です。さすがにお姫様もためらいました。
「でも、すごくいたい、でしょう?」
「痛い事はない、ちくっとさ」
「わたしのめがみえなくなっちゃう」
「見えなくてもいいじゃない」
そこに、王様の命令でお姫様の様子を見に来た騎士がやってきました。
「やめろ、お前がなんでも姫様のものをとるから、もう姫の部屋にはなにもないじゃないか…!!その上、瞳だと?貴様、魔女だな」
「魔女じゃないさ、私は、恵まれてるものが憎いだけなんだ。邪魔しないでもらえる?」
「めぐまれてる?」
お姫様はつぶやきました。
「わたしが?」
「お姫様は私に持っているものを全てくれたじゃないか。なにもなくなっても、お姫様はお姫様さ、その心が恵まれてるのが憎いのさ」
「魔女め…ごたくを並べてないで、さっさと退散しろ!!」
騎士の言葉に、魔女は言われた通りさっさと帰っていきました。
「瞳だなんて、絶対に渡してはいけません、姫様。姫様の体にあるからこそ、瞳も輝くのです。あんな魔女に瞳を渡したって、何も見えませんし変わりません。」
「わかったわ。わたしのからだはわたしのからだ。こころよりも、からだがないほうが、もんだいなのね」
騎士は愕然とつぶやきました。
「姫様…?」

そこで目が覚めました。
美しいお姫様から、さして美しくもない私に。
私は、お姫様のように恵まれてもいない魔女なのです。
むしろ現代ではお姫様のような人はやっていけないでしょう。
それが、一瞬でも夢でこんなお姫様の気分が味わえるなんて、やっぱり夢は教訓です。ああ、だから、私は学ぶためにもう少し夢をみよう。
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