無料通話を始め、短いメッセージや“スタンプ”で相手とコミュニケーションができる「LINE」。2011年6月にサービスを開始して以来、約2年半で全世界のユーザー数は3億人を突破! 国内でも中高生など若いユーザーを中心に広く浸透し、巷には独自にLINEの使い方を研究する数々の“LINE本”があふれている。
一方で、相手がメッセージを読んだ際に出る“既読通知”機能を巡る波紋も…。ギャル雑誌『小悪魔ageha』(インフォレスト)では、“LINEでメッセージを読んだのに返信しない”ことを意味する「KS(既読スルー)」が「新ギャル語ランキング」1位になったほど。
そもそもなぜ既読機能をつけることになったのだろう? 詳しく教えてください、LINEさん!
「LINEは、匿名の第三者ではなく、家族や友人などの大切な人とのコミュニケーションツールとして生まれたサービスです。メール機能の名称を“トーク”』にしたのも、会話をするようなコミュニケーションを楽しんでほしいという想いがあったためです。会って話す“Face to Faceのコミュニケーション”に近い形でコミュニケーションをとるために、表情や感情をやりとりできる“スタンプ”や、確実に言葉が相手に届いていることを示す“既読”の機能を付けたのです」(LINE株式会社 広報)
ちなみに、この機能は震災などの緊急時に安否確認として利用できるのもメリットだとLINEさん。LINEとして、今後、既読機能をなくしたり、OFFにできる機能を持たせたりする予定はあるのだろうか?
「今のところありません。既読機能は、LINEが目指す“会話をするようなコミュニケーション”には不可欠な機能であり、“自分の言葉が相手に届いた”という安心感を得るためになくてはならない機能だと考えているからです」(同)
ネットでは、返信がないことへのイライラや、プレッシャーを解消すべく、“既読”をつけずに読む方法が日々研究されつつある。が、相手にも自分にも都合があると思って、マイペースに楽しむのがオトナの使い方なのかもしれない。
文=矢口あやは