◉ 彼岸花 ( ひがんばな )・死人花 ( しびとばな )・天蓋花 ( てんがいばな )・幽霊花 ( ゆうれいばな )・捨子花 ( すてごばな )・
狐花 ( きつねばな )・三昧花 ( さんまいばな )・したまがり・まんじゅさげ
まんじゆさげ蘭に類ひて狐啼く ・・・・・ 蕪 村
草川のそよりともせぬ曼珠沙華 ・・・・・ 飯田蛇笏
われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 ・・・・・ 杉田久女
秋の彼岸が近づくと花茎を伸ばし、
長い蘂の鮮やかな赤い花を開きます。
畦や土堤などに群生して咲く花は、
燃える炎のような美しさです。
曼珠沙華は天上に咲く赤い花をあらわす梵語といわれます。
昔から墓地に植えられ、
葉のある時に花は無く、花のある時には葉は無い不思議な咲き方と、
この花の妖麗なあやしさに、不吉な呼称もあります。
畑や墓地をネズミやイタチなどから守るために植えられ、
人の暮らしに根付いて、自生していますが、
全草にリコリンなどのアルカロイドを含み有毒です。
とくに地下の鱗茎に多いのですが、
昔は飢饉のとき、水によく晒して食用にしました。
吐剤や去痰剤にも用いました。
[ ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草 : 毒 ]
曼珠沙華些事(さじ)にこだわることなかれ ・・・・・ みなみ
以前はよく、
曼珠沙華の群生地巾着田を訪れました。
高麗川沿いの木々の下は、
曼珠沙華の鮮烈な赤色に染まり見事で、
その頃は比較的人も少なく、ゆっくりと散策できました。
夕景のしずかな巾着田も印象に残っています。
ヒガンバナ (彼岸花)
古く中国から渡来した帰化植物と考えられています。
日本では、
本州~九州にかけて、
畦や堤・路傍など人里の明るい場所に多く群生しています。
草丈は30~50cm。
葉は根生し、長さ30~60㎝、幅6~8㎜の線形で鈍頭、
質はやや厚くやわらかく光沢があって濃緑色です。
中脈沿いに白緑色の筋が入ります。
花後の晩秋に葉が伸びはじめ、冬を越して翌年の春に枯れます。
花期は、9~10月。
地下の鱗茎という球根から花茎を伸ばし、
茎頂に花柄を持つ赤色の花を数個散形状に付けます。
花被片は6枚で長さ4㎝の狭披針形で、外側に強く反り返り、
縁には強いフリルがあります。
雌しべは6本で花被と同色、花の外に長く突き出ます。
結実せず、球根でふえます。
全草にリコリンなどのアルカロイドを含み有毒です。
昔は、澱粉を多く含む鱗茎を水でさらして有毒成分を除き、
救荒植物として食用にしました。
名は、ヒガンバナは秋の彼岸の頃に咲くことから、
マンジュシャゲは天上の紅い花をあらわす梵語から、付いたそうです。
地方の俗名が多くシビトバナ(死人花)や天蓋花(テンガイバナ)・ステゴバナ(捨子花)・
ユウレイバナ(幽霊花)など50余の呼称があります。
別名 : マンジュシャゲ(曼珠沙華)
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こんにちは。
コメントありがとうございます。
墓地の彼岸花の咲いた時には、さぞ見事でしたでしょうね。
ポリ袋2杯と多くて驚きです。
赤と白の彼岸花を大き目の植木鉢で育てています。
赤花より早く咲く白花がやっと咲き始めたところです。
それでもこの時期になると毎年咲く曼珠沙華に若い頃は無かった風情を感じるようになりました。