◉ 月見草 (つきみぐさ)・待宵草 (まつよいぐさ)・大待宵草 (おおまつよいぐさ)
乳色の空気の中の月見草 ・・・・・ 高浜虚子 「句日記」
月見草ランプのごとし夜明け前 ・・・・・ 川端茅舎 「川端茅舎句集」
月見草夕月より濃くひらく ・・・・・ 安住敦
本来の月見草は、清楚な白色の優しい花です。
江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されましたが、
今ではごく一部だけで栽培されています。
夕方に白い4弁の花を開き、明け方には淡紅色に変わり、
日中にしぼむと紅色になります。
一般に、夕方に大形の黄い4弁の花をふんわりと開く待宵草・大待宵草が、
誤称で月見草と呼ばれ親しまれています。
月見草と宵待草は植物学上では別のものとされていますが、
長く混同され、成り行きとして仕方がないので、
違いが分かるように心得て詠むようにします。
[ アカバナ科マツヨイグサ属の二年草、北米テキサス~メキシコ原産 ]
月見草白し月蝕ぼんやりと ・・・・・ みなみ
我が家の月見草は、
毎年5月中旬頃から咲き始め、
秋に入っても咲き継いでいます。
ツキミソウ (月見草)
江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されましたが、
今ではごく一部だけで栽培されています。
草丈は、約60cm。
全体は細かい毛で覆われます。
茎は直立し、まばらに分枝します。
葉は、柄が短いかあるいは無し、披針形で柔らかく、
縁には不整の羽状鋸歯があり、互生します。
花期は、6~9月。
葉腋に柄のある花径3~4cmの白い花を1つずつ夕方に開きます。
花は明け方には淡紅色に変わり、日中にしぼむと紅色になります。
花弁は4個で大形の広い倒心臓形、先端はやや凹みます。
雄しべは8本で、花の開口部より出ます。花糸も葯も淡黄色です。
花柱は高く花の上に突き出し、柱頭は4本に分かれて十字形になります。
萼片は緑色で2個あり、開花のとき外側に曲がり、縁は内側に巻きます。
果実はさく果で倒卵形、粗い毛があります。
名は、月見草の意味で、花弁が白く、夕方に開花するので、
これを夕月にたとえて呼んだことから付いたそうです。
一般に、黄色い花を付ける待宵草・大待宵草のことをを月見草と呼ぶのは誤りです。
別名 : ツキミグサ(月見草)
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