東南アジア諸国連合(ASEAN)非公式外相会議が28日、マレーシア・サバ州都のコタキナバルで開かれました。マレーシアのアニファ外相は会議後の記者会見で、▽12月31日に予定されるASEAN共同体の正式な設立▽共同体設立後の構想▽今年1年間の優先課題▽ASEANと域外国の関係―を議論し、域内外の問題について意見交換を行ったと説明しました。
アニファ氏は、ASEAN共同体設立に向けて、経済、政治・安全保障、社会・文化の3本柱の構想の残された課題をやり遂げると強調。域外国との関係については、対話国との協力強化を再度確認し、アジア・太平洋地域の平和と安定のためにASEANが果たす中心的役割について論議したと述べました。
南シナ海情勢については、同海域における危機管理、中国とASEANの間の南シナ海行動規範(COC)の早期締結に向けた努力について話し合ったとしています。
外相会議は、過激組織「イスラム国」の台頭を踏まえ、「イスラム国」の暴力と残虐性を非難する声明を採択。アニファ氏は会見で、各国外相が「世界規模の“穏健”な運動を含むやり方によって暴力的な過激主義とたたかうことを改めて誓った」と述べました。