こんなことで負けない
自民・公明の与党が秘密保護法を強引に成立させた6日深夜、国会正門前を埋めた1万人近い人たちに、「こんなことで負けやしない」と訴えた人がいます。抗議行動を呼びかけた「怒りのドラムデモ」の井手実(いで・みのる)さん(34)です。その井手さんに話を聞きました。
―「こんなことで負けやしないって姿を見せつけてやります。みなさん、力を貸してください」。6日夜の訴えを私も聞きました。
あのアナウンスは、とっさの思いでした。安倍自民党が“ここで民主主義は終わりだ”とでも宣言するようなことをやったけれど、自主的に集まった多くの人たちが「そうじゃない。自民党の終わりが始まるんだ」と奮起していました。みんなの怒りに背中を押されて出た言葉です。知恵や行動をふりしぼって、秘密保護法を廃止させたい。
コールも変化
―臨時国会最終盤の5日と6日、国会正門前の行動をよびかけたのは、なぜですか?
人が多く集まれるのと、正面きって国会の前でたたかいたかったからです。何が秘密かもわからない。たまたま知った事実をブログやツイッターに書いたら逮捕されるかもしれない。市民の調査活動や抗議行動が権力から監視され続ける。しかも強行採決の連続。中身をみても、やり方をみても、こんなめちゃくちゃな法律はないですよ。