「憲法9条を守る」を一致点に首長および元首長がつくる「首長9条の会」。保守の立場の人を幅広く含む、ユニークな広がりをみせています。16日に秋田市で開く東北地区市町村長の会交流会で、「東北市町村長九条の会連合(仮称)」を結成する予定です。
東北地方の首長経験者による9条の会は、2008年に「憲法九条を守る首長の会」(宮城)、「憲法九条を守る秋田県市町村長の会」が発足。12年に「青森県・市町村長九条の会」、13年に「福島県市町村長九条の会」、「地方自治に日本国憲法の理念を活(い)かす岩手県市町村長の会」が発足しています。
山形県でも16日の交流会までには結成され、「東北市町村長九条の会連合」には、東北地方全6県の会がそろう見込みです。
元宮城県白石市長で「憲法九条を守る首長の会」の川井貞一会長は、「今、安倍内閣の集団的自衛権をめぐる暴走があります。戦争する国づくりへのブレーキをかけるためには数多くの連帯が必要です。今回、東北全6県で『首長の会』ができるにあたって、憲法全体に関してはそれぞれ主張はあると思いますが、9条を守るという点では一致しているので、連帯しようということです」と連合の趣旨を語りました。
翌17日は、秋田市で第4回九条の会東北交流会を開き、各県の会、首長の会からの報告をもとに、今後の9条の会の運動について交流します。