全国公害被害者総行動実行委員会、全国公害弁護団連絡会議、公害・地球環境問題懇談会は10日、東京都内で公害団体合同旗開きを行い、全国から約130人が参加しました。
ローマ教皇に原発事故避難者の苦しみを直接伝え、昨年9月の「グローバル気候マーチ」(東京)にも参加した高校生の鴨下全生(まつき)さん(17)は「原発利権にしがみつく為政者らへの忖度(そんたく)で、弱者が切り捨てられ続ける社会の仕組みがとても恐ろしい。原発事故を忘れさせたい人たちのたくらみを僕らと一緒に打ち砕いてほしい」とのべ、原告としてたたかう避難者訴訟への支援を訴えました。
クライメート・ジャスティス(気候正義)を知らせ、横須賀石炭火力発電所の建設中止運動に取り組む「FoE Japan」の高橋英恵(はなえ)さん(26)は「昨年は気候危機への運動に注目がすごく高まったが、若い世代が世に出たから次世代は安心と思ってほしくない。世代の垣根を超え頑張っていければ」と語りました。
原発事故被害とたたかう全国の団体が発言し、伊東達也いわき市民訴訟原告団長は「今年は避難者訴訟や生業(なりわい)訴訟などの多くが重大な局面を迎える。国と東京電力の責任を問い続ける」とのべました。
ノーモア・ミナマタ第2次熊本訴訟の森正直原告団長は、2年後の裁判勝利に向け支援を呼びかけました。
日本共産党の穀田恵二衆院議員、伊藤岳、山添拓両参院議員が参加しました。