日本共産党の武田良介参院議員は2日、名古屋市で、有害廃棄物の不適切な輸出入などに関わる実態を調査しました。山口清明、柴田民雄の両名古屋市議も同行しました。
(写真)名古屋港の金属スクラップ置き場を視察
する武田参院議員(右から2人目)と山口市議
(右端)、柴田市議(左端)ら=2日、名古屋市港区
有害物を含む使用済み電子機器などが混ざった金属スクラップの違法な輸出や、悪質な業者による廃棄物の不適切な処理などが増加し問題となっています。そのため、今国会で有害廃棄物の輸出入などを規制する「バーゼル法」と、廃棄物の処理及び清掃に関する法律改正が審議される予定です。
武田議員らは、名古屋税関、中部地方環境事務所、名古屋港管理組合の担当者と懇談し、有害廃棄物などの回収や管理、検査などの実態や課題について聞き取りました。
名古屋港の金属スクラップ置き場では、有害廃棄物などが金属スクラップと混ざった状態で不適切に保管されていたことによる火災も発生しており、その現場も視察。鉄パイプや鉄くずなど大小さまざまな金属がごちゃまぜになってうず高く積み上げられ、いくつも山ができていました。
武田議員は、「スクラップの中に有害なものが含まれていないか、山が崩れないかと現場を見て危険性を感じた。不正転売や、ヤードからの火災の発生、有害物質が漏れるなど問題がたくさんあるが、検査の体制も弱く、スクラップの破砕処理や積み方など事業者任せになっている。きちっと規制を強化していく必要がある」と語りました。