2011年3月11日、東北地方で大地震があった
その時私はT里病院に入院3年目、長かった6年4ヶ月の入院の中盤だった
その頃は全くテレビも新聞も見なかったのでそんな天変地異に近い事にさえ気づかなかった
患者同士でも話題にならず毎日接する看護師などが口にする事もなかった
いつ頃からか、病院の行事などで合唱クラブの面々が「花は咲く」を歌っていた
しかしそれが大地震の支援ソングだと知ったのは退院してからだった
毎年毎年、この頃になると東日本大震災の話題が持ち上がるが、リアルタイムで知らなかった事に後ろめたい気持ちになる
退院してから津波の動画に驚愕し原発事故の凄さを伝え聞き
東日本大震災の事はこれからもずっと語り継がれていくだろうが
私はこの日を何となく負い目を感じながら毎年迎える
(追記)
入院中に起きた大事件といえば入院直後のリーマンショックは少しは知っていたが自民党から民主党への政権交代も知らず天井板のトラバーチン模様を一生懸命目で追っていた