南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

クリスマスツリー

2022-12-21 19:58:57 | 街便り
日照時間がいよいよ短くなってきた。ここは北欧の最南端に近いので一日中暗くなることはないけれど、12月は8時台に日が昇り、3時台に沈むので暗いうちに家を出て、真っ暗の中を帰宅することになる。
 
ああ~くらい…気が滅入る…
 
となったときに毎年救ってくれるのが一連のクリスマス行事だ。イースターと同様クリスマスも四週間前からいろいろな行事が始まる。広場には大きなクリスマスツリーが飾られ、通りやショーウインドウにいろいろな電飾のお飾りが灯され、一気に街が明るくなる。クリスマスマーケットのスタンドが立ち、クリスマスキャロルが流れ、人々が屋台で買ったホットワインを飲み、暗さと寒さを忘れる。「うまくできているものだなあ~。」と毎年感心していた。
 
…といっても、この程度の明るさなのだけれど。
 
…が、今年は戦争のあおりで電気代が上がっている。毎年キラキラの電飾をたくさん飾って電気代が大変なことになった個人やお店の話を聞くことはあったが今年は深刻の度合いが違う。日によっては電気料金が去年の四倍ぐらいになることもあるのだ。
 
政府も「この冬は節電をこころがけるように」と呼びかけ、「今年はクリスマスの電飾を控える」と宣言した人や地方自治体も出てきて、私の相方も毎年窓辺に立てているろうそく型のライトや星型の飾りを今年は出すのはやめる!等と言っていたのだが、いざクリスマスの準備期間が始まると、結局通りにも広場にも家庭にも電飾のおかざりであふれた。(古い電球をledに替えた人は多かったらしいが)
 
節電しなければいけない時でもやっぱり人々はクリスマスツリーには光をともしたいのだ。テレビでも飾りのないクリスマスツリーを広場に設置して市民からさんざん文句を言われた地方自治体のことがニュースになっていた(結局電飾をつけた由)し、爆撃とそれによる停電が続くキエフ(キーウ)の街でもクリスマス用の明かりをともしている様子が報道されていた。
 
やっぱりクリスマスの雰囲気はどんな時にでも、というか、つらい時期はなおさら味わいたいものなのだろう。うちも結局二週間目ぐらいから電気のライトを二つだけつけることにした。
 
…ということで、クリスマス前におめかしした街の様子を。
 
 
 
 
 
 
クリスマス仕様になったショーウインドウ。ここはチョコレートやお茶を売るお店。
 
 
こちらはデリカテッセン
 
(次回クリスマスマーケットの写真をアップします。)
 
 
 


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