・・・なんだかんだで、三度目となりました、この「いせ」の洋上慰霊式。
実は、この三回とも艦長さんが違います。
いせ艦長は初代星山良一一等海佐から数え、四代目になりました。
このブログの読者の皆様にはご承知のことと思いますが、
私が海上自衛隊と関わるきっかけとなった、護衛艦いせとのファーストコンタクト時の艦長は、梅崎時彦一等海佐。
この時が、人生初の洋上慰霊式でした。
その記事がこちらです。
二度目は昨年12月、この時の艦長は藤原秀幸一等海佐。
前回と違って、本当に身内だけという感じのアットホームな感じでした。
この時の記事はこちらです。
・・・そして、今回新いせ艦長が着任されました。
高田昌樹一等海佐です。
高田艦長は、「あきづき」の艤装員長だったことで知られており、
ですのでつまり、
このスコードロンのデザインをされた方です。
というわけで、初めてお会いした印象は、
「このネコちゃんそっくり」
でした・・・失礼ながら・・・(笑)
でも、モデルは二匹飼っているネコちゃんの下のコなんだそうです。
このネコちゃんの話で、高田艦長と盛り上がっていましたら、
側にいらした、初参加のあまり海上自衛隊には明るくない年配の男性が、
「・・・各艦に、ゆるキャラが存在するのですか?!」
と質問してこられました(笑)
そんなわけない・・・
ところで、いせでの洋上慰霊式は、毎回雰囲気が違うのですが、今回は、また違いました。
早速通された部屋は、司令公室。
いつも士官室なので、これはちょっと驚きました。
テーブル上には、名前のプレートと、
いせのクリアファイルが置かれてありました。
これ、手元に2枚あるので、頂くのはいつも遠慮していますが、
今回は久しぶりに頂くことにしました。
なぜかって?・・・それは、来週のFMの放送をお楽しみに~
そしてここで、出港まで各々ご歓談。
今回の洋上慰霊式にお誘いしたのは、元海上自衛官で、高田艦長とご縁のある方です。
そして、つくづく思いましたが、こういう方が一緒だと、すごく助かります(笑)
疑問があっても、乗員さんは忙しいのでなんとなく、質問しづらいですしね。
どうしても乗員さんに聞かないといけないこと以外は、代わって答えてくれる、
元海上自衛官がいらっしゃるととてもありがたいです。
もう、いろんな自衛隊話で花が咲きました
盛り上がってしばらくしていると、高田艦長がご挨拶をされました。
床が青いのは、ドック入り前でビニールシートが貼ってあるからです。
艦内は、全部こんな感じです。
・・・これ、乗員さんたちでやるんだろうけど、こんな大きな艦だと大変だとろうなぁ・・・。
ただ、いろんな艦艇を見て感じたことですが、
いせは、大きい割に艦内は決して広くないです。
当たり前ですが、ヘリコプターを運用するための艦なので、
甲板と格納庫以外は、そんなに広くないです・・・艦橋も通路も狭いです。
それでも、士官室や科員食堂はかなり広いですし、
居住環境は従来のDDと比較すると、格段にいいのは間違いないです。
ちなみにここ、司令公室は隊司令や群司令が乗艦された時の、司令以下幕僚の皆さんたちのお仕事&お食事のお部屋です。
ここに、こんな感じでご用意してあり、席につくと冷たい麦茶が運ばれてきました。
・・・恐縮です・・・。
・・・ところで、今回のいせ乗艦は、私にとってはなんとも奇妙な感覚のものでした。
というのも、士官室の顔ぶれが、前回の洋上慰霊式の時と総入れ替えになっており、
前回久野先生との見学会の時にお会いした、清野副長と通信士以外は、ほぼ初めてみた方だったからです。
・・・なので、なかなか初めて乗艦した艦みたいな感覚になりましたね・・・。
新鮮と言えば新鮮ですが、やっぱりちょっと寂しいような感じです。
艦長さんだけ交代した「いせ」、主要メンバーが入れ替わった「いせ」、を経て、
全員入れ替わった「いせ」となり、なんと言いますか、
ここ2年ちょっとで、早くも艦の歴史を垣間見たような気がします。
そして、その間唯一ず~~~~っといらっしゃるのが、先任伍長さんです。
よく、艦長 → お父さん 先任伍長 → お母さん みたいな感じだと言いますけど、
わかる気がしますし、実際いせの先任伍長さんは、雰囲気もそんな感じなので、
お顔を見ると、なんだかちょっとホッとするような、そんな方です。
司令公室でまったり、みんなでおしゃべりしていると、
出港準備が始まるとのことで、みんなで艦橋に移動しました。
いよいよ出港します