minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

まったく・・・

2006年12月06日 | 家族の日常
 どうして懲りないのだろう。今日、鍼治療の帰りに実家にちょっと立ち寄ってみたら、母が「ちょっと見てみて~!これ買っちゃった。まだパパには内緒なんだけど。」と説明書となにやら怪しげな特大魔法瓶のような器械が部屋の隅っこに隠されていた。

 「もしかして、また高い買い物したんじゃないでしょうね~?」いや~な予感。

 昔、私が40万の掃除機を買わされるはめになったいきさつをご存知の方も多いと思いますが、私の母は輪をかけて騙されやすいというか、信じやすいお人好し。これまでに羽布団、磁気マットレス、つけていれば痩せる下着一式、健康食品・・・etc.と高価な商品をまんまと騙され買い続けて来ました。私の知らないところで・・・。

 「今回のは凄いのよ~。」ああ、何度その言葉を聞いた事でしょう。私が『騙された~!』とさんざんわめいていたのを知りながら、すぐに後を追うように同じような40万の掃除機を買ってしまった母。やっとそのローンが終わったばかりだったらしい。ああ、それなのに、それなのに・・・(涙)。「何にでも使える魔法のような洗剤を作る器械なの。重曹と水さえあれば一生作れるからあんたにも分けてあげるから使ってみて!!!」

 「だいたい、働いていないのに、どっからそんなお金が出せるのよ~?」と尋ねると「うん、だから毎月一万づつでいいって。4年間払えばいいのよ。」うっ・・・って事は48万?どうみても、このジャーポットが50万近くする代物には見えませんよ。お年寄りの年金を狙ったサギまがいの業者が沢山増えているこの世の中、母はカモにされている!絶対(怒)!

 ただ、私も40万の掃除機で前科があるのであまり強い事も言えず、ま、母は喜んで満足しているようだから仕方ないのかな、と半分あきれ、半分あきらめて帰ってきました。遼介に話したら「ったく、あんたら親子はあほだな。でも本人が満足しているのなら、老い先短い人生だから何にも言えねえよ。好きにさせておこう。」だって!

 それにしても、掃除嫌いな私と母は掃除ものにめっぽう弱い。そんな洗剤を使う前にもっと普通に拭き掃除していればいいじゃん、と友人たちの声が聞こえてきそうだ。

 我が家に泊まった友人たちは一宿一飯のお礼、と称してどこかを掃除していってくれるのです。先日も友人とメールで「また遊びにきて、掃除もしに来てね~。」と言ったら「本当に、紗知たちの美しい曲があそこで生まれていると思うと・・・。例えて言えば『蓮の花』か。」と言われてしまった。蓮の花ってドロの池の中に美しく咲く・・・ぎゃあ、我が家はドロの池か~~~?

 私の掃除機の話も今だから笑えるけど・・・とほほな親子です、あと何回騙されるんだろう。(興味ある方はHPのStir Up!Paperのvol12号、13号「親ばか日記」をご覧下さい。)

ジャズの語源

2006年12月06日 | 映画、本、芝居関係
 サムタイムもクリスマスの飾り付けが可愛かった。階段にぶらさがったサンタを見ながら楽しく演奏してきました。新澤君と変拍子やブラジルものを一緒に演奏するのが楽しい。

 今、ローランドカークの自伝読んでますが、いろいろと私が知らないジャズの世界を垣間見ております。あ~下手な翻訳だけが悔しい!

 そもそも「ジャズ」という語源が彼ら(カーク)にとって屈辱的な言葉だったというのに驚きました。私にとって、「ジャズ」って言葉は何よりも崇高な、深~い意味のある言葉だったもんで・・・!

 もともとJazzって語源は「性交」という意味を含む侮辱表現だそうで、カーク達(当時の黒人ミュージシャン)は絶対にジャズというカテゴリーに入れられる事を拒否しつづけたそうだ。カークは自分たちのやっている音楽を「ブラック・クラシカル・ミュージック」とわざわざ読んでいたそうな。ふ~ん、知らなかった。

 コルトレーンがソプラノをやるきっかけもカークだった!カークのソプラノを見た瞬間に「ちょっと貸してくれないか?ぜひ吹かせて欲しい!」と頼みこんで地下の楽屋で延々と吹いていたそうな。あの、フュージョン音楽の代表(今はどうしているのか?)とも言えるサックス奏者/グローバー・ワシントンのインタビューまである。カークってやはりいろんなミュージシャン達に大きな影響を与えていたんだなあって事が改めてわかりました。

 でもこの本(カークの自伝の事)、最後まで我慢して読めるかなあ。いちいち、日本語を直しながら読むのってとっても疲れる。てにをはくらいしっかりしろ、といいたい(怒)。大河画伯は「この本、2/3まではいったんすが~。」って読破していないらしい・・・不安がよぎる。原文が読めれば問題ないのだけど・・・(涙)。

 でも読む価値はある本です。カークの事がわかるのってこの本くらいだから。怪物に誰も触れなかったのに、勇気を持って入り込んだ作者に乾杯!(隣でジャコ・パストリアスのビデオを見ながらエレクトリックベースを練習している旦那って一体・・・)。