minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

第2、第3の・・・

2006年12月16日 | 
 岡崎・矢作ジャズナイト、大成功!沢山のジャズを全く聴いた事もライブを観た事もない人たちがひとつになって、手拍子したり、歌ったりしてくれて会場は大盛り上がり。恐るべし、岡崎パワーでした!

 岡崎といえば、「内田修先生」です。日本のジャズミュージシャンたちは岡崎に足を向けて寝る事はできない、日本ジャズシーンを支えてくれ続けたドクター内田。レコードコレクションの数も凄くて、ご自分のレコードを全て岡崎市に寄付され、今は名古屋の方に引っ越されています。なんと、昔セロニアス・モンクが岡崎の先生の家に遊びにいらして、そこで練習していた日野晧正tp、元彦dr兄弟に「あ、続けていていいですよ。」と言ったそうな(もちろん英語)。流石に演奏には加わらなかったようだけど。凄いなあ。その内田先生もコンサートに駆けつけてくださって、お酒を堪能しながら最後の中学生とのジョイントを喜んでくれてました。「若い子供達はいいね~。」今も現役のご様子でなによりですw。

 私たちのコンサート前に2年生中心のサックス5重奏、フルート3重奏、金管アンサンブルの演奏があったけど、これまた素晴らしくって、自分の中学生の頃を思い出し、うるうるきてました(苦笑)。音楽の力って上手いとか下手とかそんなものを越え感動を与えてくれるのが素晴らしい。

 実は今日のミュージシャンたちもブラバン出身者が多いという事が判明。ピアノの新澤健一郎はホルン、利樹はブラバンではなかったけど、小学校でトランペット、そして小畑師匠まで・・・!「師匠は『ホラ貝』でしょ?」「いいえ、実は高校で本当にブラスバンドでTbを吹いてました。」ええ~~~?知らなんだ。と会場でびっくり。オチケン(落語研究会)だとばかり思っていたよ~(苦笑)。コスマスもビオラ奏者だったし、みんな小さい頃からいろんな楽器をやっていたのね。(私だけか、ずっとサックスなのは・・・。)

 そんな話を交えつつ、岡崎市民にジャズの面白さを洗脳しようという計画。全くの素人の人たちが「感動して涙がでました。」「今日から人生が変ります。」「ジャズって難しいものかと思ってましたけど、楽しいものですね。」などとお世辞でも言ってくださり、ミュージシャン達も本当に満足です。こちらこそ、エネルギーを沢山受け取る事ができました。

 ともかく、いろんな人たちに聴いてもらえて楽しかった~と言ってもらえるライブをやり続けていきたいもんです。2本吹きも当然やってしまいましたけど『良い子は真似しないでね~。』と隣で新澤君がつぶやいた・・・(笑)。

 打ち上げの席で主催者のS氏が「今日は矢作中の生徒たちが一番感動していたと思います。彼らの中から第2、第3のさっちゃんが現れてくれる事を期待してるんです。ジャズって麻薬のようなもんですから、岡崎の人たちを中毒にしちゃいましょう!」

 明日、帰りに「内田修コレクション館」に立ち寄ってから東京へもどります。ありがとう、岡崎に集まってくださったみなさん、また来年会いましょう!(写真は岡崎名物、きらりでも有名になった『八丁味噌蔵』)