minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

敬老の日、携帯の日

2007年09月17日 | 家族の日常
 お花とケーキを買って息子と小竹向原の実家へ行ってきた。じじばばにとって、遼介が遊びに来てくれる事が一番の楽しみ。そして遼介と言えばじじばばの家に行ってまずする事は『冷蔵庫チェック』。さっきお昼を食べたばかりだというのに、冷蔵庫からいろんなものを見つけてはたいらげていく。外に行くとよく食べるのだ、この息子。

 先日も国立のレストランでハンバーグ食べていた時も、家にいるときより食欲あるな~、って驚いた。
「あなた、小さい頃から外食嫌いだったよね?」
「え?俺、外食は好きだけどテレビが見られないから行きたくないだけだよ。」
「えええ?そうだったの~?」
 な~んだ、がっくり・・・。御母さん(私の事)の手料理がおいしいから外食が嫌いなのだとばっかり思っていたら、大きな勘違い。とほほ。

「コーヒーにする?紅茶にする?」
と言いながらテーブルに置いたコップを斜めにして、紅茶をこぼしたけいさん(おばあちゃんとは呼ばせない)。
「今日は朝から2回もころんでるんだよ。一度は枕にけつまずいて・・・。」とじい。
大丈夫だろうか・・・。全員不安がよぎる。

 最近になって、けいさんも遂に念願の携帯を持つ事となった。しかし機械に弱く、カタカナ、英語に弱いこの歳からいきなり小さな小さな携帯を持っても・・・さっぱり。そこで今日はメールのやりとりの方法を遼介から教わる事に。(実は先日私が教えたばかりなのだが、結局習得できず・・・)。

 私の父がパソコンを少し覚えたいと言ったときもそうだったが、あの年代の人々は「決定ボタン」を押さえたがらない。失敗したら取り返しのつかない事になると思っているのだろう。もしかすると押さえたら爆発する、とでも思っているのか。

 こちらが何度教えても「決定ボタン」を押さえないでへらへら笑っているのでイライラがつのり「早くぅ、そこを押せばいいんだよおおおお~~~」と私がついに爆発する。「まあ、敬老の日なんだから優しく教えてよね。」と言われてしまう。

 そうだな、なんでこんなに声を荒げて教えているのか・・・と反省。私は教えるのをやめよう、と遼介に任せる。遼介とけいさんのやりとりを聞いていてもあきれてしまうのだが、じっと我慢。そうだ、今日は敬老の日、敬老の日...。

「今からメールを送ってみて」この文章を作るまでに20分くらいかかっている。
「うん、じゃあ、今日はおいしいけーきありがとう。これでいいの?」
「書いた内容を全部言わなくていいから。とりあえずそれを送信してみて。」
「送信がわからないのよ。これ?」
「決定ボタンを押してみて」
「・・・・。」固まったまま。
「いいから、押せば大丈夫。」
「は~い。あれ~?何?これ?」
「いいから、もう一度決定ボタンを。」
 無事送信完了。
「ふう、大変。これでいいの?」
「いつでも俺たちがそばにいる訳じゃないから、いちいち聞かないで、自分で送信してみるんだよ。」

 それでも嬉しそうに携帯にお守りつけて握り締めている。頑張ってメールのやりとりができるようになればいいね。ぼけ防止に繋がる事を祈っています。