minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

宇宙からみれば・・・

2008年06月17日 | ライブとミュージシャンたち
昨日は野球中継もなかったので、久々にぺーぱーむーんへ繰り出した。1杯だけピンガを頼む。強力扇風機がガーガーと回り続けていた。この店は夏場はクーラーも効かないからライブはやらないw。店主のいっきさんは、最近はレコードばかりかけている。CDも山ほどあるが、音質も一枚一枚に対する思い入れもレコード盤にはやはりかなわないのだろう。

酔っぱらい達が深夜になれば、必ず昔話に花が咲く。歳とった証拠。昨日のお客はR太とドラムのU君。R太は16歳の時に初めてぺーぱーむーんにやってきて出会い・・・現在36歳。あっという間の20年か。

私の両親が引っ越しする事になり、私の古いアルバムが山ほど出てきた。捨てるに捨てられず自分で処理するからと実家から車で段ボール3箱もらいうけた。ひえ~~~と思いつつ埃をはらっていたら息子に
「そんなもの、捨てちゃえよ。」
「ええ?やっぱり捨てられないのよ~~」と中3の頃のブラスバンドでサックスを吹く姿があったので見せる。
「じゃあ、一回見たら捨てればいいじゃん。」全く興味なさそうにその場から立ち去った・・・。くそ~~、冷たい奴。

その中でも一番困るのが、この写真。ぺーぱーむーんに置いてあるのだが、私にもフライデーのカメラマンが当時焼いてくださったパネル大の富士山頂ライブの写真だ。もうすっかり赤茶けて汚くなっているのだが、やはり捨てるに捨てられず・・・。我が家がゴミ屋敷になる日も近い?このパネル、欲しい人があったら無料で差し上げま~~~す(苦笑)。

ぺーぱーむーんでも「あの富士山の写真が、うちにも出てきちゃって・・・」というところから、たまたま隣で飲んでいた若者がドラマーだった事もあり、野中悟空氏の話に花が咲いた。ドラマーとして生きるためには・・・などと盛上がっていると
「悟空さんってどんなドラマーなんですか?」
「個性的だったよ。とにかく。見た目と違って意外と繊細な人だし。」「トニーが好きだったよね。」「上手いドラマーじゃないけど下手じゃないw。」といっきさんや私が口々に野中さんを語っていると永田利樹はつぶやいた。

「野中さんはあの頃『トニー・ウィリアムスも俺も宇宙からみればそんなに大差ない』って断言してたなあ。」

えええええ???そんな事言ってたのか~?やっぱり只ものではないドラマーだった。確かに宇宙からみればパーカーもコルトレーンも私も大差ないな。そう考えれば大きな気持ちで演奏できるに違いない。ふふふ。頑張れ若者よ!と若いドラマーU君を訳もわからず、ただただ叱咤激励する酔っぱらいのおじさん、おばさん達でありました。