minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

復活!!「オケラ五世優勝す」

2009年10月22日 | 映画、本、芝居関係
ジャズ好きタクシーの運転手だった多田雄幸氏がニューポートジャズフェスティバルの映画「真夏の夜の夢」を観て、セロニアス・モンクの「ブルーモンク」の演奏のシーンとオーバーラップする「ニューポートシングルハンドヨットレース」に感動。全財産を投げ打ってヨットを購入、そしてレースへ・・・・。

沢木耕太郎さんの「馬車は走る」という本で多田さんの事を知ってから、この本に出会った私たち。「面白い人が世の中にはいるなあ・・・」そんなある日、ぺーぱーむーんのマスターから電話が。

「さっちゃん、あの、多田さんが飲みに来たんだけど、会いに来ない?」

あれよ、あれよと言う間に多田さんの世界に引き込まれ、オケラ号の上で多田さんと一緒にブルーモンクを何度演奏しただろう。挙げ句の果てに、一緒にニューポートまで連れて行ってもらってNew Yorkでライブデビューを果たし、更にはニューポートでも演奏する事ができ・・・。

私たちにとって宝物のような、この本が廃刊になっていたので誰か復刻させないのかな~~~と思っていたら、遂に出たのです。

スポーツライターの小林信也さんが編集し復刻に携わってくださいました。彼のHPで購入できるようです。定価は1500円。

まだ読んでいない方も、もう一冊持っていてもいいかな、という方もぜひぜひこの機会に。多田さんの暖かい人柄とジャズとヨットに対する愛情、様々なエピソードが沢山詰まったお薦めの一冊。最後に酒井真知江さんや甥の健一さんのエッセイも入っています。天国の多田さん、良かったね・・・。

小林信也事務所