minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

美しい街、ベロ・オリゾンチに。

2014年11月05日 | 
クリフの息子たちには本当にお世話になった私たち。バスのチケットの受け取りや、コパカバーナに行く方法など、小さい子供とあなどるなかれ、非常に可愛くて頭の良い子供たちだ。あまりに可愛くて悩殺されそう・・・w。






とにかく、深夜11時30分にバスターミナルから大型バスでベロ・オリゾンチに向かった。バスの車内もファーストクラスをとってくれていたので、飛行機のファースト並みに広々とゆったり眠る事ができた。し、しか~~~し。



ガタガタ揺れる度合いが半端なく、おそらく山道のカーブであろう、真夜中に棚に置いたソプラノサックスががった~~~んと大きな音を建てて落ちて来た。ひえ~~~、と思いながらくらい気分でベロ・オリゾンチへ到着。どうなっているのか、ケースを開けるのも怖い・・・涙。「棚に置く母ちゃんが悪い」と息子。確かに私が悪かったのだけど・・。

朝の6時にもかかわらず、笑顔でクリフが迎えてくれた。何十年ぶりだろう!!!?再会を喜びあい、ホテルのチェックインを待つために、クリフの家へタクシーで向かう。





バスの中から観た朝焼けがとても美しくて「あ、もしかして、ベロ・オリゾンチって意味は<美しい地平線>っていう意味じゃない?」とすぐ理解した。気候はリオよりはるかに涼しい。美しい花も咲き乱れ、春まっさかりという感じ。



クリフの借りているアパートは高級住宅街の中の一部屋。同じ大学教授の女性とシェアしている。ダイニングから観る景色も素晴らしいが、2階のバルコニーもす、す、すご~~い!









さっそく、彼の家でソプラノを開けてみた・・・。案の定、下のベルがつぶれ、キーも開いてしまって、とりあえず音は出せるが・・・涙。リペアマンを紹介してほしい、とお願いすると、クリフは友人にさっそく聞いてくれた。



とりあえず、今日の講義のメニューなどを話し合いながら、美味しいマンゴーやチーズで朝食をとりながらも、楽器の事が心配で心ここにあらず・・・。

10時にリペアショップを予約、さっそく向かう。普通の楽器屋のような店でありませんように・・・。と思ったら、やはり目立たないビルの4階にひっそりたたずむ店構え。これなら大丈夫だ、と確信。長年やっていると、できるリペアショップは世界共通だな。一人できりもりしている、とても律儀そうなWagnerというリペアマンだった。





20分くらい待たされただけで、すぐに応急処置を施してくれた。ベルが曲がってしまったのは、とりあえず、日本で直せばいいか、とそのままに。音がとにかく出るようになっただけでも感激。修理代はいくらですか?と尋ねると「結構です。」と嬉しい事にタダ???「一つお願いがあります。僕と写真を撮ってください。」なんと有り難いお言葉。もちろん、喜んで!!



明日のコンサートにご招待する約束をして、無事にホテルへチェックイン。この超豪華ホテルで2泊させてもらうのだ。



22階から眺めるベロ・オリゾンチの町並みに感激。ああ、今日から2日間、ここの学生たちと過ごせるなんて幸せな事です。楽しみ~~~。今日は講義と演奏、明日はこの素敵なシアターでクリフとコンサートをやります!