minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

新しい門出は灼熱のライブで!in 諏訪

2015年07月26日 | ライブとミュージシャンたち
小倉から11時間。高速をぶっとばし、ひたすら諏訪へと向かった。梅雨明けの抜けきらない九州の天気とうってかわって、諏訪は晴天。美しい八ヶ岳の見える、茅野市の寒天蔵で友人チサホの結婚記念ライブが行われた。





灼熱のライブと覚悟していたのだが、寒天蔵は意外とひんやり。一本もくぎを使わずに建てられている寒天蔵。伝統ある日本建築はやはり素晴らしい。夕暮れになると涼しい風も吹いて来て・・・気持ち良い夏の空気が満ちていた。




チサホと出会ったのは、私たちが結婚してすぐにハネムーンに行ったNYでのこと。ライブを熱心に写真撮る女の子がいるな〜、話しかけたらめちゃくちゃ英語が流暢なので、すっかりアメリカ系チャイニーズだと信じ込んでいた。バリバリのキャリアウーマン&ニューヨーカーだった。ライブを通してすっかり仲良くなって、毎年NYに行くようになり、交流は深まった。其の頃の懐かしい写真がある・・・。



月日は流れ、RIOが生まれた頃、チサホもNYを離れ、故郷の諏訪に戻ってきた。あんな大都会のNYでバリバリ活動していたチサホが諏訪でちゃんと生きていけるのだろうか・・・と少し心配をしていたのだが・・・。いろいろな困難にもめげずにチサホは2度の出産、そして離婚を経験し、さらに強い女性へ進化していた。若い頃に重圧で海外へと飛び出してしまったからこそ、故郷の素晴らしさを実感したのだそう。そんな中で素晴らしい伴侶にめぐりあったのだ。



本当によかったね〜。さらに、素敵な旦那様は「今まで受けた恩返しのつもりで、面白い事をどんどんやりましょう!」とチサホの背中を押して今回のTReSのライブを企画して下さった。

小さな努力が一つづつ実を結んで、今回のイベントに繋がったのだと思う。沢山の人達に祝福されて、NY時代に行っていたポエトリーリーディングにチサホは挑戦した。花嫁衣装に身を包み、涙をこらえながら・・・。





第2部で私たちの演奏を初めての人達に聴いて頂く事に。アウェー感が拭えなかったが、1曲目が終るとヤンヤの喝采。やはり、みんな音楽が大好きなのだ。生音のシャワーを浴びて、客席にいた人達は本当に幸せそうだった。ダブルアンコール。

この寒天蔵を保存している持ち主の伊藤さんは「いままで沢山のライブをやってきましたが、こんなに素晴らしいライブは初めてですよ!」とお大喜び。さらに「<今日は誰が演奏していたの?お風呂に入りながら素晴らしいジャズを堪能させてもらいました。>と近所の方から電話があったんですよ。」とニコニコ。

こういうのが私たちにとっても一番のエネルギー。本当に本当にありがとうございました。チサホ、小畑さん、どうぞ末永くお幸せに。





とりあえず、九州から続いたツアーが本当に終了。沢山の出会いに心から感謝して、東京へ戻ります。