先週、義妹の美代ちゃんの友人のお店で愉しくおいしく呑ませてもらった。 まことに、不埒ながん患者・糖尿病患者である。
もっとも、あの日はお店に着く前に速歩で30分以上歩いたせいか、愉しかったおいしかったせいか、寝る前に測った血糖値は137だった。 さくら的には安心圏内なので、…ほっ。
その日、郷音でいただいた二献のお酒は、鳥取の銘酒『満天星』♪
名前に惹かれて、「まんてんせい? イメージ療法にぴったりのお酒やね♪ 今夜のお酒に決めっ!」 と言ったら、ママさんが、「これ、鳥取のお酒で、【どうだんつつじ】と読むんですって」、「えっ。 私の主人はこの木が好きで、築山に紅白2本、植木屋さんにお願いして植えてもらったほどなんですよ」
あら、うれしい♪ しかも、グラスになみなみ注いで受枡にも半分ほどこぼし入れてある…、という心にくい演出で、飲んべにはたまんないねっ。
さくらは今後とも、出合えば必ず満天星に、決めっ!
思い出した。
あの日、午後10時56分鶴橋発の特急券を買って、「あと、13分…」とつぶやいた目の先に、ホルモン焼・茂利屋の看板が見えたのだった。
郷里の三重・松阪は食肉の集散地で、松阪肉を供する和田金や牛銀など名店も多い。 駅裏には牛肉を捌いたあとのホルモンを商う店があり、中にはホルモン割烹を名乗るお店もあるほどだ。
結婚前の夫は、デートの場所にホルモン焼のお店を選ぶこともあり、「友人たちとここで盛り上がるのだ」と楽しそうに言ったりしたのだった。 そうして、生センマイだの、タンだの、ミノ、ハツなどの別も知った。
その頃、「体の悪い人は悪い部位を食べれば良くなるよ!」と、店主に聞いたのか、彼が言ったのか、耳に残って、信じた。 かつて、卵巣のがんも病んだ私が、豚の卵巣(チレ)を選んでいただくゆえんである。
あの日、わずか10分でチレをいただき、ウーロン茶を飲み干し、残りの3分で近鉄の階段を駆け上がり、最終の名張行き特急に飛び乗った。
座席についてほどなく爆睡し、終点の名張駅には日付の変わるころに着いた。
有難い1日であった。
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