劇場に5日間行かなかったら、ネタが尽きました。
毎日劇場に行けば書くことありすぎで、速攻で打ち切りになってしまう作品も多いから、
このブログで紹介する頃には上映している劇場がもうないなんてこともありますし、
ちょっと劇場通いをさぼったらネタがなくなるし、困ったものです。
でも今回はさぼっていたわけではないのです。
生きている間には拝めないかと思っていた阪神タイガースのアレが現実的になってきたから、
映画を観ている場合じゃない。と言いつつ、試合を観るのが怖かったりもします(笑)。
そして、先週は92歳の母がコロナに罹患。
幸いにして発熱していることを除けば元気ではありますが、
高齢で昨年手術した大腸がんが肝転移していることもあって慎重を期し、入院。
今年スマホデビューしたおかげで入院中もLINEを駆使、連絡も簡単です。
とはいうものの、用事は増える一方で、合間には父が入所中の施設からも電話がかかってきたり。
お気楽に劇場通いするのはなかなか厳しい状況です。
そんなわけで、ゆっくり読書に没頭する時間もなかなか作れずにいるなか、
今ハマっているのが川瀬七緒の“法医昆虫学捜査官”シリーズ。
子供服のデザイナーでもある川瀬さん。私が初めて読んだのは『女学生奇譚』でした。
京極夏彦を思わせる時代設定が気に入り、1冊でお気に入りの作家に。
その次に読んだ川瀬さんの著作がこの“法医昆虫学捜査官”シリーズ。第1作の感想はこちら。
単行本が出版されたのが2012年、文庫化が2014年ですから、
私が読みはじめたのは最初の出版から10年経ってからのこと。
読みたいシリーズが同じ時期に集中すると、ほかの作家に手を出せなくなっちゃうから。
虫をこよなく愛する法医昆虫学者・赤堀涼子。
昆虫の専門家として事件の捜査に彼女も加わることになります。
童顔の彼女はただでさえ30代後半には見えないのに、嬉しそうに虫取り網を持って現場に登場。
ここには書きたくない虫を被害者の遺体などから見つけることで、死亡推定時刻や殺害場所を見事に割り出してゆきます。
各巻、虫のみならず、海の生物、山の動物などの習性なども赤堀が説明してくれます。
たかが虫だろと彼女を見下していた警察官たちが、やがて彼女を認めざるを得なくなる。
最初から彼女に一目置いていた刑事の岩楯は、事件が起こるたびに彼女のお守り役を仰せつかり、
さんざん振り回されながらも共に解決に導いていく様子がとても面白い。
そして毎巻、岩楯とコンビを組む事件地元の若手刑事が変わります。
最初から赤堀の仕事ぶりに魅入られて懐く者、どうしても彼女の能力が信じられない者とさまざま。
しかし後者もやがて赤堀に敬意を払うようになります。
毎巻変わらず登場するのが、害虫駆除会社代表の大吉くん。
ずんぐりむっくり、ウズベキスタン人とのハーフで、見た目はとても怪しい。
赤堀と旧知の仲である彼が各地で活躍する姿からも目が離せません。
第7作が最新作なのですが、出版されたのは2019年(文庫化は2021年)。次巻があるのかどうか不明です。
今のところ私は第5作まで読了。同じ作家は続けて読まないようにしているのに、早く読みたくて仕方がない。