夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』

2008年03月17日 | 映画(ら行)
『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』(原題:Hoodwinked!)
監督:コリー・エドワーズ
声の出演:アン・ハサウェイ,グレン・クローズ,ジム・ベルーシ,
     パトリック・ウォーバートン,アンソニー・アンダーソン他

童話『赤ずきん』をモチーフにしたアニメ。
2005年の作品ですが、日本公開は昨秋。
現在新作レンタル中です。これ、サイコー。
ただし、子どもさんにはちとむずかしいかも。

少女レッド(=赤ずきんちゃん)は、
パケットおばあさんの作る美味しいお菓子を
森の人びとに自転車で配達するのが日課。

さて、最近、森ではお菓子のレシピ泥棒が発生している。
森中のレシピが盗まれると、
誰も美味しいお菓子を作ることも食べることもできなくなる。
いったい誰が、何の目的で、レシピ泥棒をはたらいているのか。

ストーリーはこれだけなんですけど、
いや~、めちゃくちゃおもしろい。

パケットおばあさんの家を訪れたレッドが、
おばあさんになりすましたオオカミに
いきなり襲いかかられるシーンで幕が開けます。

「キャーッ」と思ったら、バタンと物置のドアが開いて、
紐でぐるぐる巻きにされたパケットおばあさんが飛び出す。
次の瞬間にはCMタレントを目指す大男カークが
なぜか斧を振り回してわめきながら窓を突き破って乱入。
何が何だかわけがわかりません。

全員無傷だったものの、
この一件とレシピ泥棒事件との関係をにらんだ警察は、
レッド、オオカミ、カーク、パケットおばあさんの4人を
容疑者として連行しようとします。
そこへダンディーなカエルの探偵ニッキーが登場。
事件を解明するため、4人からそれぞれ話を聴くことに。

ひとりずつの話を聴いてみると、いろいろと辻褄が合ってきて、
あるとき「そやったんか~!!」という物語の作りは
そんなに珍しくもないことかもしれません。
最近観たなかでは、『キサラギ』(2007)もそうでした。
そんなに珍しくもないことでも、
この手の真相が明らかにされていく過程は本当におもしろい。

さまざまな伏線が張られていて、
「そうか、あのとき、ヤツはそんなことしとったんか~」と
明らかにされるひとりひとりの行動は、
辻褄の合わせ方がユーモアに溢れています。

ジェットコースターあり、パラグライダーあり、
エックスゲームありで、スピード感もバッチリ。
レッドの声がちょっと大人びてけだるそうなのも可笑しい。
ちなみに吹替版では上野樹里が担当しているそうです。
それも観てみようかな。

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