夜な夜なシネマ

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『るろうに剣心 伝説の最期編』

2014年09月17日 | 映画(ら行)
『るろうに剣心 伝説の最期編』
監督:大友啓史
出演:佐藤健,武井咲,伊勢谷友介,青木崇高,蒼井優,江口洋介,藤原竜也,
   神木隆之介,土屋太鳳,田中泯,小澤征悦,滝藤賢一,福山雅治他

3連休の中日、晩は知人夫婦と食事の予定。
前日も飲んでいるので、この日は早起きして3本などという無謀なことは止め、
本当に観たい2本だけを観ることに。
天満で晩ごはんだから、梅田で映画を観るほうが無駄がないけれど、
TOHOシネマズでマイルを貯めようとすると、本作は西宮でしか上映なし。
ちょうどTOHOシネマズデーで1,100円で観られる日だし、
晩ごはんの場所とは逆方向だけど、西宮で観ることに。

『るろうに剣心 京都大火編』を観てから約1カ月。
これぐらいの間隔だと、前作の内容をきっちり覚えていられるからいいですね。

前作最後のシーンをおさらいすると……。
志々雄真実(藤原竜也)の甲鉄艦に乗り込んだ緋村剣心(佐藤健)が、
海に放り込まれた神谷薫(武井咲)のあとを追って自らも海へ。
しかし、荒波のなかでふたりは離ればなれとなり、
砂浜に打ち上げられた剣心を謎の男が見下ろすというシーンでした。

さて、剣心が目を覚ますと、そこはあの謎の男の住まい。
その男こそ、剣心を剣心へと育てあげた師匠、比古清十郎(福山雅治)。
海で命を落としたであろう薫のことを想い、
剣心はどうしても志々雄を倒さねばならぬと考える。
しかし、このまま志々雄のもとへ向かったところで、今の自分に志々雄を倒す力はない。
清十郎に奥義の伝授を懇願すると、清十郎は「おまえに欠けているものは何か」と問いかける。

何が欠けているのかわからないまま清十郎と討ち合うこととなった剣心は、
このまま死ぬのかと思ったときに、悟る。清十郎から奥義を授かる剣心。

一方、薫も別の場所で発見され、病院に運び込まれていた。
相楽左之助(青木崇高)や明神弥彦(大八木凱斗)が駆けつけて無事を確認するが、
こちらはこちらで剣心が死んでしまったのではないかと悲しさいっぱい。

ところが、剣心が生きているにちがいないと考えた志々雄は、
明治政府にとんでもない取引を持ちかける。
剣心を探し出して公衆の面前で斬首刑に処すれば、
明治政府への攻撃をやめてもいいと言うのだ。
伊藤博文(小澤征悦)がその条件を呑み、
剣心が神谷活心流の道場へ寄ったところを捕らえるのだが……。

前編を観ておいて後編を観逃すわけにはいかないので観ましたが、
迫力アリアリで楽しいです。

男性陣が皆カッコイイ。
『イン・ザ・ヒーロー』を観たばかりだというのもあり、
アクションも自前という噂の佐藤健は切れ味抜群だし、
もはや変な役しか回ってこない藤原竜也はイカレ具合が怖すぎ。
打倒剣心に執着する伊勢谷友介も凄みあり。
ちょっと枯れた感じの福山雅治、ヨタヨタでも存在感バッチリの田中泯。
それ以上に今回シビレたのは、後半いきなり出番の増える江口洋介。
世間でこれだけ喫煙がよくないこととされているなか、
「タバコの似合うひと」として挙げるのもどうかと思いますが、
本作の江口洋介はタバコがめちゃめちゃ似合っています。

剣心に欠けていたもの。
明日死んでもいいように生きるのが信条の私の心に、
ちょっと響きました。

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