『TOKYO TRIBE』
監督:園子温
出演:鈴木亮平,YOUNG DAIS,清野菜名,大東駿介,石田卓也,市川由衣,
叶美香,中川翔子,佐藤隆太,染谷将太,でんでん,窪塚洋介,竹内力他
なんばまで行こうと思ったのは本作ゆえ。
公開時からどうしても時間が合わず、現在夕方1回のみの上映。
この日を逃したらDVD待ちになると思い。
私にとっては鈴木亮平といえば『HK/変態仮面』(2013)しかないわけですが、
NHK朝の連ドラ『花子とアン』の村岡英治役で人気沸騰した模様。
先日参加した同窓会でも、『ホットロード』を観に行ったという同級生がいて、
「なんで?」と尋ねたら、「英治さんのファンだから」とのこと。
同様に鈴木亮平目当ての客がこの日も多かったようで、中高年女性がたくさん。
劇場入口の上映作品案内のチラシ前で写真を撮っている人もいました。
しかし、鈴木亮平だけが目当ての人はやめておいたほうが無難です。(^^;
近未来の東京。
渋谷、新宿、歌舞伎町、練馬、高円寺、武蔵野を仕切るトライブ(=族)が存在する。
それぞれの縄張りは絶対で、よそ者が紛れ込むことは許されない。
お互いの縄張りを荒らさないことで、なんとか均衡が保たれていた。
ブクロWU-RONZのリーダーはメラ(鈴木亮平)。
彼はムサシノSARUのリーダーである海(YOUNG DAIS)を激しく憎み、
海を倒す機会を虎視眈々と狙っている。
ブクロWU-RONZには大物ヤクザのブッパ(竹内力)という後ろ盾がいる。
ブッパは、自らが経営する風俗店“SAGA”で働かせる女を確保するため、
路上でたむろする女性をしばしばWU-RONZに拉致させていた。
その中にいたのが上玉のスンミ(清野菜名)。
海をWU-RONZの縄張りに出向かせて取り押さえようと、メラは罠を仕掛ける。
それは、ムサシノに潜り込ませたWU-RONZのメンバーに、
風俗店に行きたくて仕方ないSARUのメンバー、キム(石田卓也)を誘わせて、
スンミの写真を餌にSAGAまで連れてくるというもの。
キムがブクロへ向かったと知れば、海が慌てて追いかけてくるだろうと。
メラの思惑どおりとなったとき、
ついでにトーキョー全土を牛耳りたいブッパが戦争をおっぱじめる。
WU-RONZに加え、ブッパの命令下、各地に襲いかかる悪事の集団WARU。
海はほかのトライブのリーダーたちに招集をかけて事情を説明。
一致団結してメラやブッパと戦うのだが……。
園子温監督の作品は、暴力的ながら笑えるシーンがあったり、
心にずしんと来たりする作品が多いですが、これはほぼ笑えません。
私が笑ったのは大司祭役ででんでんが登場したときぐらい。
あとは、こんなことができる監督ってスゲェとふいたシーンがいくつか。
竹内力が叶美香の乳を揉ませるなんて。
清楚な顔立ちの清野菜名にいとも簡単に脱がせるなんて。
そして、しょこたんと叶美香と竹内力にあんな死に方をさせるなんて。
こういった物語のナレーション的役割を務める染谷将太と
ブッパの息子役の窪塚洋介はちょっと光った存在です。
それにしてもこの監督、引き出しが多いですね。
ラップのミュージカルなんて、ありそうでなかったもの。
キャストが豪華で、さまざまなものにお金がかけられていると下品に見えない不思議。
(だけど、竹内力、サイテー(笑)。)
きちんと地位を築いていなければ、こんな作品は撮れなかったでしょうし、
地位なくして撮ったところでは、C級映画になってしまったでしょう。
そういう意味ではおもしろいです。
鈴木亮平が「ち○ぽ」なんて口走る映画、英治さんファンは観たくなかったと思いますが、
世の中の喧嘩なんて、所詮発端はそんなこと。
戦争だって、もとのもとをたどれば実はものすごく些細なことから始まったのかもしれない、
そう思いました。
監督:園子温
出演:鈴木亮平,YOUNG DAIS,清野菜名,大東駿介,石田卓也,市川由衣,
叶美香,中川翔子,佐藤隆太,染谷将太,でんでん,窪塚洋介,竹内力他
なんばまで行こうと思ったのは本作ゆえ。
公開時からどうしても時間が合わず、現在夕方1回のみの上映。
この日を逃したらDVD待ちになると思い。
私にとっては鈴木亮平といえば『HK/変態仮面』(2013)しかないわけですが、
NHK朝の連ドラ『花子とアン』の村岡英治役で人気沸騰した模様。
先日参加した同窓会でも、『ホットロード』を観に行ったという同級生がいて、
「なんで?」と尋ねたら、「英治さんのファンだから」とのこと。
同様に鈴木亮平目当ての客がこの日も多かったようで、中高年女性がたくさん。
劇場入口の上映作品案内のチラシ前で写真を撮っている人もいました。
しかし、鈴木亮平だけが目当ての人はやめておいたほうが無難です。(^^;
近未来の東京。
渋谷、新宿、歌舞伎町、練馬、高円寺、武蔵野を仕切るトライブ(=族)が存在する。
それぞれの縄張りは絶対で、よそ者が紛れ込むことは許されない。
お互いの縄張りを荒らさないことで、なんとか均衡が保たれていた。
ブクロWU-RONZのリーダーはメラ(鈴木亮平)。
彼はムサシノSARUのリーダーである海(YOUNG DAIS)を激しく憎み、
海を倒す機会を虎視眈々と狙っている。
ブクロWU-RONZには大物ヤクザのブッパ(竹内力)という後ろ盾がいる。
ブッパは、自らが経営する風俗店“SAGA”で働かせる女を確保するため、
路上でたむろする女性をしばしばWU-RONZに拉致させていた。
その中にいたのが上玉のスンミ(清野菜名)。
海をWU-RONZの縄張りに出向かせて取り押さえようと、メラは罠を仕掛ける。
それは、ムサシノに潜り込ませたWU-RONZのメンバーに、
風俗店に行きたくて仕方ないSARUのメンバー、キム(石田卓也)を誘わせて、
スンミの写真を餌にSAGAまで連れてくるというもの。
キムがブクロへ向かったと知れば、海が慌てて追いかけてくるだろうと。
メラの思惑どおりとなったとき、
ついでにトーキョー全土を牛耳りたいブッパが戦争をおっぱじめる。
WU-RONZに加え、ブッパの命令下、各地に襲いかかる悪事の集団WARU。
海はほかのトライブのリーダーたちに招集をかけて事情を説明。
一致団結してメラやブッパと戦うのだが……。
園子温監督の作品は、暴力的ながら笑えるシーンがあったり、
心にずしんと来たりする作品が多いですが、これはほぼ笑えません。
私が笑ったのは大司祭役ででんでんが登場したときぐらい。
あとは、こんなことができる監督ってスゲェとふいたシーンがいくつか。
竹内力が叶美香の乳を揉ませるなんて。
清楚な顔立ちの清野菜名にいとも簡単に脱がせるなんて。
そして、しょこたんと叶美香と竹内力にあんな死に方をさせるなんて。
こういった物語のナレーション的役割を務める染谷将太と
ブッパの息子役の窪塚洋介はちょっと光った存在です。
それにしてもこの監督、引き出しが多いですね。
ラップのミュージカルなんて、ありそうでなかったもの。
キャストが豪華で、さまざまなものにお金がかけられていると下品に見えない不思議。
(だけど、竹内力、サイテー(笑)。)
きちんと地位を築いていなければ、こんな作品は撮れなかったでしょうし、
地位なくして撮ったところでは、C級映画になってしまったでしょう。
そういう意味ではおもしろいです。
鈴木亮平が「ち○ぽ」なんて口走る映画、英治さんファンは観たくなかったと思いますが、
世の中の喧嘩なんて、所詮発端はそんなこと。
戦争だって、もとのもとをたどれば実はものすごく些細なことから始まったのかもしれない、
そう思いました。