『美しい星』
監督:吉田大八
出演:リリー・フランキー,亀梨和也,橋本愛,中嶋朋子,佐々木蔵之介,
羽場裕一,春田純一,友利恵,若葉竜也,坂口辰平,藤原季節他
野球観戦前にTOHOシネマズ西宮で3本ハシゴの3本目。
『夜明け告げるルーのうた』→『光をくれた人』→これ。
この日の3本はどれもタイプがちがって面白く、いいハシゴでした。
難解だろうと決めつけて、読んだことのなかった三島由紀夫。
春先に職場で部屋の移動などがあり、断捨離する人、多数。
「ご自由にお持ち帰りください」と廊下に出された段ボール箱の中に、
三島由紀夫の『美徳のよろめき』と『仮面の告白』が。
誰かが貰って行く気配もなく、これは私に読めということじゃなかろうか。
頂戴して帰り、まずは『美徳のよろめき』を読んでみたら、
お、面白いやんか。“ブクログ”にUPしたレビューはこちら。
初三島由紀夫に若干興奮していたら、今度は映画があるという。
リリー・フランキーが妙なポーズを取っているポスター。
しかも監督は吉田大八。また何を思って三島由紀夫に手を出したのか。
好奇心は捨てがたく、封切り日だったこの日に観たのでした。
お天気キャスターを務める気象予報士・大杉重一郎(リリー・フランキー)。
当たらなすぎる予報がおもしろがられて人気者。
後輩気象予報士と浮気した帰り、運転中に謎の光に包まれ、
気がつくとお日様の下、田んぼの中に車ごと突っ込んでいた。
番組スタッフのUFOオタクに尋ねると、宇宙人ネタを伝授してくれる。
重一郎の妻・伊余子(中嶋朋子)は専業主婦。
ママ友とランチに出かけた折り、ミネラルウォーターの購入を勧められる。
飲んでみると本当に美味しい気がするし、肌にもよさそう。
購入者を集めればかなりの収入になると聞き、100ケース購入。
ディストリビューターとしての活動を始める。
夫妻の息子・一雄(亀梨和也)はフリーター。
バイク・メッセンジャーの仕事で日々をやりくりしていたが、
あるとき国会議員・鷹森紀一郎(春田純一)の車のせいで転倒。
文句を言いに行くと、鷹森の秘書・黒木克己(佐々木蔵之介)から
事務所のアシスタントとして働かないかと誘われる。
夫妻の娘・暁子(橋本愛)は女子大生。
美人ゆえにちやほやされるのにうんざりしていた日、
路上で弾き語りしていた歌手・竹宮薫(若葉竜也)に惹かれ、
金沢でのライブに押しかけたところ、竹宮から声をかけられる。
このようなことをきっかけに、重一郎、一雄、暁子は、
それぞれ自分が火星人、水星人、金星人だと思い込みます。
美しい星=地球を救うために使命を果たそうと行動を開始。
たったひとり「地球人」の伊余子は、家族の言動に唖然としつつ、
マルチ商法に引っかかるのが笑うに笑えません。
原作が1962年の作品であることが信じられないぐらいイマ風。
三島由紀夫の原作では核兵器による人類滅亡とされているのを
吉田監督は地球温暖化に置き換えています。
人には説明しづらいけれど、感覚に訴える不思議な作品。私は好き。
三島由紀夫が凄いのか、吉田監督が凄いのか、
原作未読のままではなんとも言えません。読んでみなければ。
妙ちくりんな設定のはずなのに、ラスト間際、
青い地球を見たら胸に迫るものがあって泣きそうになった私は、
もしかしてほかの惑星の人間!?(笑)
監督:吉田大八
出演:リリー・フランキー,亀梨和也,橋本愛,中嶋朋子,佐々木蔵之介,
羽場裕一,春田純一,友利恵,若葉竜也,坂口辰平,藤原季節他
野球観戦前にTOHOシネマズ西宮で3本ハシゴの3本目。
『夜明け告げるルーのうた』→『光をくれた人』→これ。
この日の3本はどれもタイプがちがって面白く、いいハシゴでした。
難解だろうと決めつけて、読んだことのなかった三島由紀夫。
春先に職場で部屋の移動などがあり、断捨離する人、多数。
「ご自由にお持ち帰りください」と廊下に出された段ボール箱の中に、
三島由紀夫の『美徳のよろめき』と『仮面の告白』が。
誰かが貰って行く気配もなく、これは私に読めということじゃなかろうか。
頂戴して帰り、まずは『美徳のよろめき』を読んでみたら、
お、面白いやんか。“ブクログ”にUPしたレビューはこちら。
初三島由紀夫に若干興奮していたら、今度は映画があるという。
リリー・フランキーが妙なポーズを取っているポスター。
しかも監督は吉田大八。また何を思って三島由紀夫に手を出したのか。
好奇心は捨てがたく、封切り日だったこの日に観たのでした。
お天気キャスターを務める気象予報士・大杉重一郎(リリー・フランキー)。
当たらなすぎる予報がおもしろがられて人気者。
後輩気象予報士と浮気した帰り、運転中に謎の光に包まれ、
気がつくとお日様の下、田んぼの中に車ごと突っ込んでいた。
番組スタッフのUFOオタクに尋ねると、宇宙人ネタを伝授してくれる。
重一郎の妻・伊余子(中嶋朋子)は専業主婦。
ママ友とランチに出かけた折り、ミネラルウォーターの購入を勧められる。
飲んでみると本当に美味しい気がするし、肌にもよさそう。
購入者を集めればかなりの収入になると聞き、100ケース購入。
ディストリビューターとしての活動を始める。
夫妻の息子・一雄(亀梨和也)はフリーター。
バイク・メッセンジャーの仕事で日々をやりくりしていたが、
あるとき国会議員・鷹森紀一郎(春田純一)の車のせいで転倒。
文句を言いに行くと、鷹森の秘書・黒木克己(佐々木蔵之介)から
事務所のアシスタントとして働かないかと誘われる。
夫妻の娘・暁子(橋本愛)は女子大生。
美人ゆえにちやほやされるのにうんざりしていた日、
路上で弾き語りしていた歌手・竹宮薫(若葉竜也)に惹かれ、
金沢でのライブに押しかけたところ、竹宮から声をかけられる。
このようなことをきっかけに、重一郎、一雄、暁子は、
それぞれ自分が火星人、水星人、金星人だと思い込みます。
美しい星=地球を救うために使命を果たそうと行動を開始。
たったひとり「地球人」の伊余子は、家族の言動に唖然としつつ、
マルチ商法に引っかかるのが笑うに笑えません。
原作が1962年の作品であることが信じられないぐらいイマ風。
三島由紀夫の原作では核兵器による人類滅亡とされているのを
吉田監督は地球温暖化に置き換えています。
人には説明しづらいけれど、感覚に訴える不思議な作品。私は好き。
三島由紀夫が凄いのか、吉田監督が凄いのか、
原作未読のままではなんとも言えません。読んでみなければ。
妙ちくりんな設定のはずなのに、ラスト間際、
青い地球を見たら胸に迫るものがあって泣きそうになった私は、
もしかしてほかの惑星の人間!?(笑)