夜な夜なシネマ

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『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』

2019年11月23日 | 映画(た行)
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(原題:T-34)
監督:アレクセイ・シドロフ
出演:アレクサンドル・ペトロフ,イリーナ・スタルシェンバウム,ヴィツェンツ・キーファー,
   ヴィクトル・ドブロンラヴォフ,アントン・ボグダノフ,ユーリー・ボリソフ他
 
翌日ダンナがタイ出張から帰国する日で、
終業後に映画を観に行く日々もこれでおしまい。
ラストチャンスは逃しがたくて、109シネマズ箕面にて2本ハシゴ。
 
1本目はノーマークだったロシア作品。
時間的に合うからという理由だけで選んだら、めちゃめちゃ面白かった。
本国でも大ヒットを飛ばしたそうです。
そらこんな戦車もの、男だったら好きなはず。女の私でも面白い。
 
第二次世界大戦下の独ソ戦の最前線。
新米兵士イヴシュキンは、戦闘経験がなかったにもかかわらず、
頭を使ってナチス戦車の執拗な攻撃をかわし、前線基地へ帰還。
その腕を見込まれていきなり少尉として戦車長に抜擢される。
 
ナチスの戦車隊を指揮するのは、エリート将校イェーガー大佐。
イェーガーが率いる何十台もの戦車に対して、たった1台。
なのにイヴシュキンは敵の動きを読み切り、次々とナチス戦車を撃破する。
その戦いぶりにはイェーガーも舌を巻くが、
最後の最後、1対1になった折りにイヴシュキンはイェーガーに撃たれて捕虜となる。
 
収容所で過酷な労働を強いられる捕虜たち。
彼らの大多数はどんな拷問を受けようとも自分の名前や階級を決して口にしない。
イヴシュキンもそのうちのひとりで、脱走を試みては連れ戻され、
しかし自分のことは絶対に話さない。
 
ある日、ナチスの戦車戦演習の訓練相手を捕虜の中に探していたイェーガーは、
イヴシュキンを発見。演習で勝利を収めれば戦車戦の指導者とする予定。
さっそくイヴシュキンを呼び出して提案するが、もちろんウンとは言わない。
そこでイェーガーは、通訳として同席していた女性アーニャに銃を向け、
もしもこの提案を飲まなければアーニャを撃ち殺すと言う。
 
彼女を見殺しにはできずに演習の訓練相手を務めることに。
ほかの捕虜の中からメンバーを選ぶ許可を与えられ、
イヴシュキンはステパン、ヴォルチョク、イオノフを選ぶのだが……。
 
ナチスが運び込んだのはソ連の最強戦車“T-34”。
勝って持って帰ってきたわけだから、車内にはロシア人兵士の死体もそのまま放置されています。
それを掃除するところから始めて、ナチスの戦車隊との演習対策を考えるイヴシュキンたち。
向こうは実弾を装備、こちらはそんなものなし。こちらを殺すこと前提の演習です。
勝てるはずのない戦いでどう敵を欺くか。
 
戦車兵の話で思い出すのは『ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火』(2012)とか
どれも結構面白かった記憶がありますが、これはそれらを凌ぐかも。
 
戦車兵の人柄が皆よくて、仲間を救うために行動する姿などは涙もの。
『レジェンド・オブ・ウォー』という副題はどうかと思うけれど、(^^;
ノーマークだったのにこんなのに出会うと興奮します。

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