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『366日』

2025年01月20日 | 映画(さ行)
『366日』
監督:新城毅彦
出演:赤楚衛二,上白石萌歌,中島裕翔,玉城ティナ,稲垣来泉,齋藤潤,溝端淳平,石田ひかり,国仲涼子,杉本哲太他
 
新年、イオンシネマ茨木に行くのは初めてです。仕事帰りに2本ハシゴ。
 
モチーフとなっているのは沖縄出身のバンド“HY”の『366日』。私も大好きな曲です。
と思って↑リンク先の過去の記事を読み返してみたら、えっ、「シュミレーション」って言うたん、
赤楚くんやなくて板垣瑞生やんか。ご、ごめん。記憶間違いもいいところ。許して赤楚くん。(T_T)
 
沖縄に生まれ育つ高校3年生・真喜屋湊(赤楚衛二)はイケメンで成績優秀、剣道部のエースだったが、
父親を亡くした後、彼ひとりで看病していた母親(石田ひかり)も亡くなり、何もやる気が起きない。
そんな折、知り合ったのが同じ高校に通う1年生・玉城美海(上白石萌歌)。
 
美海とは病院で一度ぶつかったことがあり、そのときに落としたお互いのMDが入れ違っていた。
湊はそのことに気づいていなかったが、美海はずっと湊を探していたのだ。
生きる気力を失っていた湊に明るく話しかける美海と一緒にいるうち、湊は穏やかな気持ちに。
 
湊と美海はふたりともHYのファンで、そのほかにもお互いの好きな曲を贈り合うようになる。
東京の大学に行って将来は自分で曲を作りたいという湊に、いつか作った曲を聴かせてほしいと言う美海。
湊が卒業する日、相思相愛であることがわかって遠距離恋愛の仲に。
やがて美海も高校を卒業して東京の大学に合格、ふたりの同棲生活がスタートするのだが……。
 
えーっ。ビックリしましたねぇ。以下、超ネタバレです。
 
予告編を観たときに、美海が若くして病に倒れることはわかっていましたが、まさかの男女両方の病気ものとは。
まずは湊が急性骨髄性白血病だとわかり、それを美海に言えないばかりか、別れを切り出します。
急にフラれて訳がわからない美海がすがるも突き放します。
美海は美海で、妊娠したということを湊に告げられないまま沖縄へ帰るんです。
 
ひとり娘を東京の大学に行かせたら妊娠して戻ってきたことに美海の父親(杉本哲太)は激怒、母親(国仲涼子)は唖然。
産みたい、だけど父親の名前は言えないと美海が言うものだから、父親は余計に怒りまくる。
同じ故郷の先輩とつきあっていたことも、彼と同棲していたことも親に内緒のままだったのねと、ここでも軽く驚く。
 
助け舟を出したのは、美海に想いを寄せていることを隠してきた幼なじみ・嘉陽田琉晴(中島裕翔)。
自分がお腹の子の父親ですと言い出し、そんなこと絶対嘘だとわかりつつ両親はもう認めるしかありません。
生まれた娘を育てながら、夢だった通訳の仕事に就いて3年が経ち、やっと琉晴の想いに応えて結婚。
というときになって、病気が完治した湊が自ら作った曲を携えて帰郷するのですよねぇ。
 
琉晴との結婚式で幸せそうに笑う美海を見て、声をかけられずに東京へ戻る湊。
と思ったら今度は美海が病気で余命わずかってか。
 
高校生から30代半ばまでを演じていることには違和感がありません。
上白石萌歌が中学生の母親って、と一瞬思ったけれど、病床の彼女の姿は母親らしく見えます。
 
ひねりのない話やなぁと思っていたのに、まさかの男女共に病気とは。
お涙頂戴を通り越して私はドン引きだったけど、客席からはズビーっと鼻をすする音があちこちから聞こえていました。
 
なんにせよ、『366日』は良い曲です。エンディング曲ではなく、途中でかかります。

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