『他人は地獄だ』
監督:児玉和土
出演:八村倫太郎,柳俊太郎,岡田結実,三浦健人、青木さやか,大倉空人,鈴木武,
松角洋平,星耕介,日比美思,大野泰広,本多遼,濱津隆之,萩原聖人他
前述の『劇場版 進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』の後、同じくイオンシネマ茨木にて。
原作はヨシキによる韓国の大ヒットWEB漫画なのだそうです。
それを“ほんとにあった!呪いのビデオ”シリーズなどホラーをお得意とする児玉和土監督が映画化。
引き留める母親を振り切って上京したユウ(八村倫太郎)。
以前から東京で暮らしている恋人のメグミ(岡田結実)が同棲を快諾してくれるだろうと思ったのに、
仕事を辞めて学校に入り直すべく法律を勉強中のメグミに断られてガッカリ。
ほかに居させてくれそうな友人などいないけれど金もない。
とにかく安いところを探していると、月2万円というシェアハウス“方舟”を発見。
管理人のよし子(青木さやか)に勧められるままに入居するが、ほかの住人が揃いもそろって変。
比較的新しい入居者らしい山口(松角洋平)はヤクザとしか思えない。
その山口が古くからの住人に凄んでいたと思うと、翌朝山口の姿が見えなくなる。
ふとユウは、山口は最も謎めいている住人のキリシマ(柳俊太郎)に殺されたのではないかと疑う。
こんな恐ろしいシェアハウスからは早く抜け出すためにまずは仕事。
すると、高校の先輩で今はデザイン事務所の社長だというカンジ(三浦健人)と遭遇。
自らもデザインを学んでいたユウは、見習いとしてカンジの会社に雇われることになるのだが……。
虫は苦手なのに、オープニングいきなり気味の悪い虫がウヨウヨ。
キリシマが飼っているのですが、虫を瓶に詰めて餌を与えなければ共食いが始まる。
さてどの虫が最後まで残るのかを見たいと言います。
瓶の中に虫が群がる様子は直視できず。オエーッ。
底辺の人間が集まるこのシェアハウスに住んでいるのはワケありの奴ばかり。
というのか、彼らはユウのような餌が入居してくるのを待つチームなのです。
キリシマとよし子とあとふたり、大倉空人と鈴木武が演じる住人もグル。
まんまと罠にはまったユウだけど、どうにもこいつが可哀想には思えなくて。
恋人が自分を拒否する可能性を微塵も考えずに押しかけたって、やっていけるわけがない。迷惑。甘い。
方舟の住人以外もみんな怪演。特にカンジの会社の社員役、濱津隆之はかなり不気味でした。
とはいうものの、ユウもじゅうぶん不気味で、共感できる人物じゃない。
キリシマは本当に存在するのか。
悪いことをして、そのままそれを隠したまま生きてゆこうとすれば、目の前にキリシマが現れるのかも。
めっちゃ気持ち悪くて怖かったけど、困ったことに面白い。