夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

スズメバチの巣を駆除した話

2017年07月14日 | ほぼ非映画(その他)
TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートの有効期限が迫ってきました。
ここらでひと休みして、全然関係のないこんなネタ。

おとといの夕方、帰宅して数分後にピンポ~ン。
誰かしらんとインターホンで確認するとご近所のめちゃええおばちゃん。
ドアを開けると、「あれ、知ってた?」と上を指差す。
見上げると屋根のすぐ下、地上から5メートル辺りの壁にハチの巣が。ひょえ〜。
スズメバチの巣らしく、早急になんとかしなくてはいけません。

ご近所さんが「あれやったら自分でも取れるんちゃうかな」とおっしゃるのですが、
ネットで調べてみたところ、あんな高いところまで伸びる器具を買うだけで
2万5千円ぐらいかかる様子。さらに安全のために防護服も必要でしょう。
何より週末まで何もできないのは気が気じゃないから、
24時間受け付けてくれる駆除会社へダンナがとりあえず電話。

電話したのが19時半頃、できるだけ早い日でお願いしますと頼んだら、
「今から行きます」というお返事。ひゃ~、なんて頼もしいんだ。
もともとハチの巣の駆除は夜から明け方までが適しているそうで、
21時頃に2名で駆けつけてくださいました。

スズメバチは普通、雨を避けられる軒下などに巣をつくるそうだけど、
「えらい変わったケースですねぇ」。
雨がもろかぶりしそうな壁に張りつくような形で、平らに巣ができているのです。
騒々しくなりそうならばご近所さんに言うておかなければという心配も無用。
ひっそりと1時間足らずで作業完了し、無事に巣を駆除していただきました。

結構でかくて、わが家に来られる前に駆除してきたという巣の1.5倍ほどの大きさ。
この時分のハチの巣は、朝と夕方で大きさが変わってしまうそうです。
大きくなれば料金も上がるから、駆除は早いに超したことはありません。
ちなみに今回の料金は3万5千円と消費税。痛いけど仕方ない。
もしも今年度中にまた巣がつくられたら、それは無料で駆除してもらえます。
こんなものにも保証期間があるんや(笑)。

ハチの習性などについてもいろいろ教えてもらいました。
ハチは必ず巣のあった場所へ帰ってくるそうな。
帰ってきたときに巣がないと、イライラして人を刺すことも多いらしい。
みんなが巣に帰ってきている夜間なら一網打尽にできるから
夜明けにかけての時間帯が駆除に適しているというわけですが、
駆除したときにいなくて夜が明けてから帰ってきた奴(実際、数匹見かけました)、
夜遊びしていたハチという認定でええでしょか。
人に例えるなら、夜遊びしてご機嫌で帰ってきたら、
家がもぬけの殻どころか家ごとなくなっていました、
ほいでまわりに八つ当たり、てな感じか。
すんません、「家がなくなっていたほう」の身になっては考えられません。(^o^;

予防策としては、春先に軒下等にゴキジェットをふきつけておくのがいいそうです。
わが家はゴキブリに遭遇することがほとんどないので、
ゴキブリ用の殺虫剤を常備していないのです。
それよりもムカデが出没することのほうが圧倒的に多く、
ムカデに対抗するために殺虫剤ではなくて呉工業のブレークリーンを常備しています。
本来の目的とはちがう効能で大活躍していたブレークリーンですが、
風邪対策にクレベリンを置き始めたら、なんとムカデも全然見なくなり。
そんなんで、わが家はブレークリーンとクレベリンさえあれば大丈夫だと思っていましたが、
今度からはハチの巣対策のためにゴキジェットを1本用意しようかと。

駆除に来てくださったおふたりは、わが家を22時ぐらいに出られたあと、
夜明けまでにまだ3軒も回らなあかんとのことでした。なんともご苦労なことです。

さて、これに無理やり映画の話を絡めるならば、『マイ・ガール』(1991)。
ハチに刺された男の子がアナフィラキシーショックで死亡するシーンがありました。
ついでに本にもからめるならば、池井戸潤の小説デビュー作『果つる底泣き』が
アナフィラキシーショックを使っていましたよね。
ほかには貴志祐介の『雀蜂』という、この著者としてはイマイチな小説もありました。

いかに上を見て生活していないかを実感したおととい。
これからは空のほうを見上げて過ごすようにします。
とか言ってたらわりと下のほうに巣をつくられたりして。(^^;

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『忍びの国』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の17本目@西宮)

2017年07月13日 | 映画(さ行)
『忍びの国』
監督:中村義洋
出演:大野智,石原さとみ,鈴木亮平,知念侑李,マキタスポーツ,平祐奈,
   満島真之介,でんでん,きたろう,立川談春,國村隼,伊勢谷友介他

2度目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の終映が20:50。
お手洗いに行って筋向かい辺りのシアターに入ると、
20:45から予告編が始まっている本作の本編がちょうどスタート。

高田郁の『みをつくし料理帖』や葉室麟の『蜩ノ記』をきっかけに、
ようやく時代小説も読むようになったものの、まだまだ得手とは言いがたい。
本作と同じく和田竜原作の『のぼうの城』(2011)は
映画鑑賞後に原作を読みましたが、頁がなかなか進まずに辛かった。
映画を観てからですらそうだった私なので、これも原作を先に読む気は起こらず。
ベストセラーですもんね、やっぱり面白いのかなぁ。

さて、時代小説が若干苦手でも、映画ならば大丈夫。
そういえばかつては時代劇も避けていましたが、
いつの頃からか映画はバンバン観に行くようになりました。
「サムライ・シネマキャンペーン」の辺りからかもしれません。

戦国時代。
天下統一へと猛進する織田信長は、次男の信雄(知念侑李)を伊勢国へ遣り、
伊勢国司の北畠具教(國村隼)の娘・凜(平祐奈)と結婚させる。
信雄はもとは具教の家臣であった日置大膳(伊勢谷友介)と長野左京亮(マキタスポーツ)に
具教を斬るように命じるが、大膳は「もとのあるじを斬れるか」と拒否。
代わって具教に斬りかかった左京亮が逆に斬られかけたため、
左京亮を救おうとした大膳が結局具教を殺してしまう。

伊勢国を掌握した信雄は、父・信長の見えない期待に応えようと、
伊賀国に次なるねらいを定める。
家臣たちがみな賛成するなか、大膳だけは反対。
忍者衆が巣くう伊賀に手を出すべからずというのだ。

どうしたものかと迷う信雄の前に、伊賀の下山平兵衛(鈴木亮平)が現れる。
忍びの里で生まれ育った平兵衛だが、弟・次郎兵衛(満島真之介)を里で殺されたうえ、
父親・下山甲斐(でんでん)を含む誰ひとりとして次郎兵衛の死を悼まなかった。
そんな人でなしたちに嫌気が差し、裏切り行為に走ったのだ。

平兵衛の案を聞いた信雄と家臣たちは、それを受け入れることに。
伊賀の下人たちに金をちらつかせて城を築かせる。
伊賀一の凄腕の忍び・無門(大野智)も、女房のお国(石原さとみ)に楽をさせてやらねばと、
金に釣られて築城のためにやってくるのだが……。

わかりやすくあらすじを書こうと思ったら、
大野くんの登場について記すのが後回しになってしまいましたが、
当然最初から大野くんだらけです。

中村義洋監督はエンターテインメント性の高い監督だし、
面白いか面白くないかと聞かれたら面白いのですが、
これでいいのかなぁという疑問を抱きつづけたままの125分でした。

とにかく忍びたちが本当に人でなし。
人でなしに見えて実は……の展開だと思っていたら、最後まで非情。
金のためなら何でもやります誰でも殺しますだから、教育的ではありません。
嵐ファンなら必ず観るでしょうし、どうなのでしょう。
笑いと残忍さのバランスが悪いように思うのです。
なんだろうこの違和感。人でなしに見えて本当はいい人と言いたいのなら、
忍びたちの表情が冷ややかすぎる。

濃い顔のわりにはいつも存在感が薄いマキタスポーツ、本作では存在感あります。
伊勢谷友介にはどう頑張っても負けてしまうのですけれど。(^^;

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の16本目@西宮)

2017年07月12日 | 映画(は行)
昨日と同じ作品だなんて、間違いなのではと思われるかもしれませんが、
間違ってUPしたのではありません。
結果的には同じ作品を続けて別の劇場で観たようになっちゃいました。

先週、水曜日から金曜日まで、ダンナが国内出張。
金曜日はまた空港へ迎えに行かなあかんけど、
水曜日と木曜日は終業後に映画を観るチャンス。

水曜日は隔週でダンナの実家へ食パンを届けています。
ちょうどその週に当たってしまったから、劇場へ直行はできず。
ダンナ実家に寄ったときの定番、義父にお茶を煎れてもらい、
義母が用意してくれたお菓子を食べて30分ほどお喋り。
西宮ガーデンズへと向かいました。

この日ねらっていたのは、『あの日、侍がいたグラウンド』。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、侍ジャパンのドキュメンタリーです。
理由は知らないけれど特別料金の表示があったので、
フリーパスで観られない可能性も想定済みでした。
その場合はレディースデーだし、普通にチケットを購入すればいいやと思い。

案の定、「フリーパスではご覧になれません」と言われました。
「ならば普通に買います」と言ったら、「満席です」。
えっ、フリーパスかどうかなんて関係ないやん。先に言うてよ、売り切れやて。(^^;

で、上映の時間帯が同じ代替作品として考えたのが、
『KING OF PRISM―PRIDE the HERO―』。
これは空席があるというので、それと『忍びの国』の2本、座席を確保。

ところが発券の段になって、「『KING OF PRISM』もフリーパスの対象外なので、
料金がかかりますが、よろしいですか」とおっしゃる。これも先に言うてよ。
「おいくらですか」と尋ねたら、1,600円とのこと。
レディースデーなのに?上映時間70分を切る短さなのに?
もともとフリーパスがなければ観ない作品です。1,600円払って観る気なし。

とりあえず“キンプリ”はキャンセルして、『忍びの国』だけ押さえてもらいました。
ほかに観られる作品がなくて、迷いに迷う。
『忍びの国』の上映開始まで、お酒でも飲みながら本を読む、
なんてできればいいけれど、車で来ているから無理。
悩んだ挙げ句、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』アゲインとなったのでした。
しかも未見の吹替版かMX4D版ならまだしも、この時間帯に観られるのは字幕版のみ。

ちなみに、フリーパスでは同じ作品を同日に観ることはできません。
字幕版と吹替版はちがう作品とみなされるので、同日観るのも可能です。
日を違えての字幕版2度だったわけですが、
なんぼフリーパスがあるから言うて、続けてまったく同じ作品を観ることになるとは。

眠くなったら寝ればいいやと思っていたけれど、
結局睡魔に襲われることなく2度目も楽しめました。
シリーズの中でもしかするといちばん好きかも。
1度目もジェフリー・ラッシュにウルっとはさせられましたが、
2度目は完全に泣かされてしもたがな。

サブタイトルの原題は“Dead Men Tell No Tales”なのですよね。
「頼まれてくれるかな。ジャックに直接言いたいけれど、
死人に口なしだからな」と言うときのハビエル・バルデム、なんか好きです(笑)。

観るものがなくなったら3度目に行っちゃうかも。

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の15本目@伊丹)

2017年07月11日 | 映画(は行)
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(原題:Pirates of Caribbean: Dead Men Tell No Tales)
監督:ヨアヒム・ローニング,エスペン・サンドベリ
出演:ジョニー・デップ,ハビエル・バルデム,ブレントン・スウェイツ,
   カヤ・スコデラーリオ,ケヴィン・R・マクナリー,ジェフリー・ラッシュ他

たぶん全部は劇場で観ていないと思うんです、このシリーズ
映画の趣味がダンナと合わず、ふたりで映画を観に行くことはなくなりました。
だって、ダンナにとってつまらない映画だと、隣で溜息つきまくったり、
「あと何分ぐらい?」と言ってきたり、やかましいんだもの(笑)。
そんなダンナと一緒に最後に劇場で観た映画がおそらくこのシリーズのどれか。
巨大なタコが出てくるやつって、何作目でしたっけ?

シャキッとしてないジョニー・デップ、もうええわと思っていましたけれど、
こうして見てみるとやっぱり楽しいですね。

ジャック・スパロウのせいで海の魔の三角海域に幽閉されたサラザール。
亡霊となったサラザールとその手下たちは、三角海域の脱出に成功すると、
出会った海賊を次々に叩きのめしてゆく。

サラザールに襲われたバルボッサは、ある取り引きを申し出る。
ジャックをサラザールに引き合わせることができたら、バルボッサの命は助けてほしいと。
ジャックに復讐したいサラザールはその申し出を飲む。

そんな話になっているとは思いもせずに飲んだくれているジャックだったが、
かつて共に冒険をしたウィルの息子ヘンリーが目の前に現れる。
ヘンリーはウィルにかけられた呪いを解くための鍵“ポセイドンの槍”を探していた。
ジャックなら何か知っているはずだと思ったのに、わからないと言う。

困り果てたヘンリーに近づいてきたのが天文学者カリーナという女性。
彼女は幼い頃に自分の父親から与えられた本を頼りにその槍を探しているところ。
ジャック、ヘンリー、カリーナの3人は一緒に航海へ。
一旦はジャックのことを見放しかけた船員たちも戻ってくるのだが……。

サラザール役のハビエル・バルデムとバルボッサ役のジェフリー・ラッシュを見るだけでも楽しい。

ご存じない方のために説明しますと、ハビエル・バルデムはペネロペ・クルスの旦那さん。
ペネロペがトム・クルーズと別れたあとに選んだ人です。
いつのまにか子どもも2人生まれていたとは私も知りませんでした。
かなり濃いぃので男性としてタイプというわけではないけれど、ものすごくいい役者。
個人的には『海を飛ぶ夢』(2004)と『コレラの時代の愛』(2007)が印象に残っています。

ジェフリー・ラッシュも同様にすごい役者。
いろいろ心に残る作品があるけれど、私はなんといっても『シャイン』(1995)が好き。
船員ギブス役のケヴィン・マクナリーもどこか愛嬌があっていいですよね。
こんなところにポール・マッカートニー!もお楽しみください。

サブタイトルがが『最後の海賊』だし、「さよならジャック」だし、
てっきりこれで完結なのかと思っていましたけれど、ちがうの?

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『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@伊丹)

2017年07月10日 | 映画(さ行)
『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』
監督:矢野博之
声の出演:戸田恵子,中尾隆聖,鶴ひろみ,柳沢三千代,島本須美,
     多部未華子,天野ひろゆき,ウド鈴木他

なんぼフリーパスを所持しているからといっても、
“アンパンマン”にまで手を出すことはなかろうと、パスしつづけてきました。
けれどもほかに選択肢もなくなり、ついにこのたび伊丹にて。
周囲は親子連れだらけで、完全に浮いています、私。(^^;

やなせたかし原作の国民的人気TVアニメの劇場版第29弾。
本作はやなせたかしの絵本『やさしいライオン』の主人公をモチーフとした、
映画オリジナルキャラクターの“ブルブル”が登場。
ん~、ビミョー。これはやっぱりお子さま向き。盛大に寝てしもた。

ある日アンパンマンたちが出会ったライオンの男の子ブルブル。
宝探しの一族に生まれたブルブルは、早く一人前になるようにと、
父親から一枚の宝の図を渡され、冒険を始めたばかりだった。
強がってみせるものの、本当はとても臆病で、高所恐怖症でもある。

そんなブルブルの宝探しを手伝うことに決めたアンパンマンたち。
地図が示す遠い南の島のジャングルへと足を踏み入れた一行。
そこへお宝ハンターになりすましたばいきんまんとドキンちゃんが合流。
何も知らないアンパンマンたちは、協力して宝を見つけようとするのだが……。

盛大に寝てはしまいましたが、子どもに人気なのは十分にわかります。
かつ、大人も喜ぶキャラクターのネーミング。
「シドロ」と「モドロ」、「いいかげんに城」と「たいがいに城」と「そのへんに城」とか。

観客にはだいぶんちっちゃい子が多いので、最後までもたない子も多し。
席から離れて走り出そうとするちびっ子をお父さんお母さんが必死になって制止し、
「ほら、ブルブルもがんばってるで」と話しかけているのにほっこり。

子どもの集中力を持続させる作品というのはなかなか大変そう。
もう少し年齢層が上とはいえ、その点“名探偵コナン”はやっぱり凄い。

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