みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

蝶ヶ岳~常念岳(2020.7.31~8.1)

2020-08-23 | 自主山行

自主山行報告

2020年7月31日(金)~8月1日(土)  天候 曇り時々晴れ

参加者 : 蝶ヶ岳日帰り   8名
      蝶ヶ岳~常念岳  5名   合計13名

CL 佐藤Yさん

蝶ヶ岳日帰り(7月31日) 記録 
 3:00 若草プラザ出発 4:40駒ケ岳SAにて10分間休憩。この時点ではまだ雨は残っていた。スマホで雨雲の位置を確認するリーダー。
 午後から天気は回復、天気予報を信じ車は進む。5:30辺りだったか空を見上げると灰色の雲の間から青空が見え隠れするではないか。5:35安曇野インターを降りる。ついに太陽が顔を出す。
 6:06三股駐車場に到着。既に20台位の車があった。和泉、名古屋、広島、群馬などのナンバーの車が並ぶ。岐阜ナンバー3台が加わる。
 本来ならバスでの到着であった。長距離運転をして下さった方々に感謝申し上げます。
 Aコース「蝶ヶ岳~蝶槍ピストン」B コース「蝶ヶ岳~常念岳縦走」蝶が岳ヒュッテに宿泊しての山行の予定であったが、7月度例会において天気の心配もあったが何よりもコロナの感染が再び拡大の様相を呈している、この時期の山小屋泊を危惧する意見があり、中止の決定がなされ、転進となったものである。
 7/31(金)「蝶ヶ岳日帰り」同7/31(金)「蝶ヶ岳~常念岳縦走」8/2(日)人形山日帰りが新たに計画された。
 蝶ヶ岳日帰り参加8名、縦走参加5名、人形山参加5名が決定した。 6:30駐車場出発 6:40登山者カード提出 夏山常駐パトロール隊の方に体温測定を求められ従う。簡単な説明を聞いた後6:50登山道に足を踏み入れる。皆クリアーしたが、そうでない者がいたら?
 7:14「力水」通過 7:22「ゴジラにみえる木」到着、石がいい仕事をしている。 目元には草が生え、まるで睫毛のよう。愁いを含んだ瞳のゴジラ。8:35「まめうち平」
 到着。先行していた縦走組精鋭5名と落ち合う。予定より早い到着だ。9:30頃「蝶沢」手前付近から常念岳が雄姿を見せ始める。この分なら山頂で槍、穂高の展望も望めるかもしれない。2140m地点「蝶沢」通過、滑らないように慎重に渡る。
 11:40大滝山との分岐を過ぎると『お花畑が広がる蝶が岳山頂付近は北アルプスでも有数のお花畑が広がっている事で定評がある』信州・com 期待を裏切らない光景が眼前に現れた。圧巻である。
 クルマユリ、深山キンポウゲ、コイワカガミ、ヨツバシオガマ、キヌガサソウ、キバナシャクナゲなどが咲き誇っている。ここに至るまでの登山道でも数多くの花々が出迎えてくれた。ゴゼンタチバナ、カラマツソウの群生など。
 12:05蝶ヶ岳山頂到着。先行していた精鋭組とハイタッチ、登頂の喜びを分かち合う。山頂は広々としており解放感いっぱい。登山中は心地よく感じていた風も山頂ではやはり寒く感じる。防寒着で調整。
 待望の槍、穂高の展望は頭隠して尻隠さずという表現はふさわしくないか?あまり機嫌が良くなかったと記すべきか?それでも相変わらず常念岳は優しく微笑んでいた。明日は精鋭組が登るのだから「よろしく」だ。機嫌を直してくれるのを期待しつつ昼食を済ませ
 13:10下山開始。精鋭組ともここでお別れ。槍が一瞬顔を見せてくれたような気がするが心の眼が見ただけかもしれない。15:30「まめうち平」予定より少し遅い。
 16:52下山者カード提出17:10駐車場 に戻って来た。
 登山日前夜は合羽着用も覚悟していた。蝶ヶ岳日帰りということは結構ハードなものになるのではないか不安も感じていたが、どちらも杞憂に終わった。登山前半は雲も多く標高の高い所からのスタートだったためか涼しく、想像していた、汗はかかなかった。「暑い」というような声は聞かなかったように思う。
 登山道は随所に木製階段が設けられており助かったが嬉しくはなかった。計画書の山の特徴に「急登はないが距離は長い」とあったが」長い距離も数多くの美しい花々に出会え、苦にならなかった人も多かったのでは?歩数計は32,570歩を示していた。コロナウイルスと長梅雨に翻弄された今回の山行も全員の無事下山が叶った。
 17:25駐車場を離れ、梓川SAにて2台の車は合流、休憩し18:30解散した。 リーダー、諸役の皆様お世話になりました。ありがとうございました。
 今回出会った花たちは他にも コケモモ、ギンリョウソウ、イワツメ草、ウサギギク、ヤマアジサイ、ハクサンフウロ、セリバシオガマ、ツリフネソウ?トリアシショウマ????。だんだん怪しくなってきたのでこれにて終了。
 8/1 関東甲信、東海地方に梅雨明け宣言が出された。
                                   (記録担当 安藤Kさんの報告より)

コースタイム
若草プラザ3;00=駒ケ岳SA4:40~4:50=三股駐車場6:06~6:30=登山口6:50=まめうち平8:35=蝶沢9:30=大滝山分岐11:40=蝶ヶ岳12:05~13:10=まめうち平15:30=三股駐車場17:10~17:25
=梓川SA18:15~18:30解散

 

 

蝶ヶ岳~常念岳(7月31日~8月1日) 感想・雑記
【1日目】
 雨の降る若草プラザ駐車場に集合し3台の車に分乗、蝶ヶ岳ピストン組8名、常念岳へ縦走組5名が出発。雨の中、中央自動車を走り安曇野IC出るころには、雨は止んでいた。
 蝶ヶ岳登山口三俣駐車場到着。ピストン組を見送りゆっくり装備を整え救助隊員による検温後、登山スタート。本沢に掛かる橋を渡り樹林帯を進む。常念岳への分岐を右に過ぎると、木ゴジラに遭遇!面白かった。
 まめうち平で休憩後、しばらく緩やかな登山道を行った。青空の下に常念岳を望み、水量豊富な蝶沢を過ぎると階段の登りが延々と続いていた。ほとほと階段に飽きたころ、大滝山への分岐お花畑に到着。お花畑を眺めつつおやつタイム。その後、程なく山頂に到着。
 お目当ての穂高連邦から槍への稜線は雲を纏っていた。それでも、涸沢、槍沢、ザイティングラート、赤い屋根の涸沢ヒュッテが臨め、会話が弾んだ。
 昼食を終えたころ、ピストン組が到着。全員で記念撮影。縦走組五人はピストン組と別れてヒュッテへチェックイン。検温を済ませてお部屋へ。部屋は2畳ずつを壁で仕切り、大きな窓付きのカプセルホテルの様な作り。コロナ対策がされている快適な部屋の窓から星空を眺めつつ就眠。
【2日目】
 夜明け前、東の空に明けの明星が輝いていた。西には梓川を隔てて穂高のシルエットが美しく、雲一つない。ヘッデンの明かりを頼りに、蝶槍を目指す。太陽が登り、穂高連邦の美しすぎるモルゲンロートに感動。
 北鎌尾根のギザギザ岩稜の先にツクンと槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、北尾根のナイフエッジの尾根、そして、明神岳。北アルプスの主役が鎮座しており、その姿を思い思いにカメラに納めた。
 蝶槍から常念岳へ向かう途中、急坂を下り樹林帯のコルの先に目にした、青空とダケカンバが映る池塘池が神秘的であった。2592mピークへの登りはお花畑が広がっており、オタカラコウ、メタカラコウ、ニッコウキスゲを愛でつつ、この気持ちの良いピークで朝食をとることにした。
 その後、ハイマツ帯をぬけ、いよいよ常念岳への岩稜帯の登りが始まるも、山頂は見えているがなかなか手強い。山頂へのゴールがみえたところで、男性に先頭を譲ると二人は駆け上がって行き、一方、女性三人はカタツムリの如く這うように山頂へ。
 祠のある山頂正面で記念撮影。正面に槍ヶ岳、遠くに富士山、南アルプスの山並み360度の大パノラマが広がっていた。山頂から下ったところでゆっくりと休憩をしていると、霧が出て視界が悪くなってきた。そんな中、下山の途中で雷鳥の親子に遭遇。やはり視界の良くないときに出会うのが雷鳥である。
 濃霧の中、常念小屋の赤い屋根が突然現れた。やれやれ、お疲れさま。小屋の周りは人が多い。テント場もにぎわっていた。CL佐藤さんが、下山口の一の沢へ迎えのタクシーの予約を入れる。13:45無事に一の沢へ下山。迎えのタクシーで三俣駐車場へ向かい、温泉で汗を流し帰路に着いた。
 今年の夏山は、新型コロナウイルスと長引く梅雨と大雨の影響が大きく、リーダーのご苦労を思うと頭が下がります。中止とした蝶ヶ岳、常念岳。
CLの、計らいでの自主山行。感謝いたします。皆さまお疲れ様でした。
                                   (記録担当 泉谷Kさんの報告より)

コースタイム
1日目 7月31日
若草プラザ3:00=富加関IC=安曇野IC=三股駐車場6:00~6:40・・登山口6:50・・ゴジラ7:25・・まめうち平8:25・・蝶ヶ岳11:20・・蝶ヶ岳ヒュッテ 泊 
2日目 8月1日
蝶ヶ岳ヒュッテ4:30・・蝶槍5:30・・2592P6:30・・常念岳8:55~9:30・・常念小屋10:30・・一の沢登山口13:45

 

                                      (写真提供 五十川さん)

                                  (地図提供 古谷さん)


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