7月22日
興奮冷めやらぬまま、雌阿寒岳から下山。
だがしかしである。
着いてすぐに、カメラにSDカードを入れ忘れている事に気付き、奈落の底に叩き落される。
アガーーーー
何たることだ!
何回思い出しても残念無念である。
もう・・・忘れよう。
さて、
オンネトー国設野営場は電話もネットも使えない環境にある。
自宅やお袋の施設等の無事は確認してはいるものの、さすがに久留米の状況が心配である。
電話とネット環境が整っている場所へ移動したい。
先輩共々、この日の宿泊地を、弟子屈町の桜ヶ丘公園キャンプ場に変える事に。
結局、このキャンプ場には2泊する事になった。
7月23日
桜ヶ丘公園キャンプ場にて。
「江島さん。屈斜路湖の周辺に無料の温泉があるんですよ。硫黄山なんかもあるし。行きませんか?」(U先輩)
「お供します!」(私)
ちゃっかり、先輩の車に同乗して連れて行ってもらう事に。
硫黄山。
目の前には、噴気が濛々と上がっていて、そのすぐそばまで行ける。
硫黄の結晶だ。
硫黄山駐車場から、つつじヶ原探勝路という2km程の散策路が伸びている。
歩いてみよう。
硫黄山から噴出される有毒ガスにより、植生の変化がハッキリ見て取れて、誠に興味深い。
最初はハイマツが殆ど。
その他は、ほんの少しイソツツジという灌木が生えているぐらいで、雑草すら生えていない。
硫黄山から距離が離れるにつれ、イソツツジが増えてきて、
最後の方は白樺や、雑草の類が増え、代わりにハイマツが姿を消してくる。
2kmほどの短い距離の間に、これほどはっきりした植物の移ろいがあるのも珍しい。
U先輩が言っていた無料の露天風呂を目指す。
屈斜路湖畔に沿って3ヶ所あり、出来たらそれぞれの湯に浸かりたいと先輩は言う。
「先輩、その露天風呂って、周りから丸見えじゃ、あーりませんか?」
「そうでしょうね。でも、私は入りますよ。(キッパリ)」
・・・肝の据わったお方だ。
先ずは砂湯。
湖畔の砂をちょっと掘るだけで、すぐに熱いお湯が湧いてくる。
「あたしゃいくらなんでも、ここでフルチンになる度胸はありませんぜ。」
「・・・止しときましょうかね。」
取り敢えず、公然わいせつ罪でしょっ引かれる事態は免れた。
池の湯
露天風呂と湖とが繋がっている温泉だ。
オバサンが一人足湯を楽しんでいたが、
「すみません。私らこれからここに入るんで。」(先輩)
オバサン、ビックリして退散しちゃった。
但し、言っておくが、マナーとして足湯はやってはいけない事となっている。
当然、入浴者が優先されるべきだからだ。
にしてもねえ。
しゃあねえ。
付き合いますよ。
露出趣味などさらさらないが、取ってつけたような更衣室で素っ裸となって、
チャポン
極楽極楽。
とは言え、いつ何時、
年若い女性が訪れても、オバサンの団体が訪れても、はたまた、中国人観光客の団体が訪れ、好奇の目に晒されようとも、
あらゆる事が起こり得る環境であるのは間違いない。
5分ほど浸かり、電光石火パンツをはいたのは言うまでもない。
コタン温泉
入浴禁止とある。
何故かホッとする。
キャンプ場へ。
桜ヶ丘公園オートキャンプ場は、芝が美しい森の中のキャンプ場である。
2泊で4320円だ。
お風呂は歩いて行ける距離に亀の湯(300円)がある。
さて、晩御飯にしますか。
ではでは、妙に緊張した一日を振り返り、
グビリ
先輩十八番のマーボ豆腐をご馳走になり、
私は相変わらず、七輪である。
寒くなってきた。
焼酎のお湯割りへチェンージ!
二人分の暖にはこの七輪の火で十分だ。
明日は、網走方面に移動である。
22日、23日の走行距離104km 累積走行距離1915km