大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

菖蒲(割烹/曾根崎新地)

2006年10月01日 21時38分12秒 | ジャパニーズ
 今年のテーマは日本酒だったんだけど、毎年このころになると、年頭に決めたテーマに飽きてくる。日本酒の飲める居酒屋にも飽きてきたので、日本酒の飲める割烹へ。割烹と居酒屋の境目って何かと聞かれると難しいし、割烹という看板を上げていても、客が居酒屋だと思っている場合もある。

 突然飲みに行こう、割烹へ行こうと決めたので、終業後にあちらこちらの割烹へ電話で連絡してみる。さすがにどこも満席だったのであきらめてたんだけど、最後だと思ってかけた『菖蒲』に滑り込むことが出来た。

 今年のテーマは日本酒なので、一杯目から日本酒をオーダーする。日本酒は、燗用が一種類、地酒が八種類くらい置かれてる。突き出しとして出されたのは栗豆腐。

 単品でオーダーすることも出来るが、とりあえずコースで行くことに決める。おまかせセットが3,500円、おまかせコースが二種類あって5,000円と8,000円だったので、5,000円のコースにした。

 まずは作り盛り合わせなんだけど、10種類くらいの盛り合わせだったので、全部は覚えてない。それが少量ずつ、ちょっとイタリアンっぽい容器に盛られている。調味料の方も、醤油に加えて塩など三種類用意されていて、それによる味の変化も楽しめたりする。造りと言えば醤油&山葵だと思ってると、魚介類の隠された味がわからなくなってしまったりすることがあるので、たまに醤油を使わないというのは面白いかもしれない。メンソールは、造りには醤油を使わないし、使うことがあったとして、箸の先に醤油を付け、それを造りに垂らす程度。それで十分だと思うんだけどね。

 続いて椀物。これが、スパイシーで、ちょっと不思議な香りの一品だった。スパイシーと行ってもエスニックなという意味ではなくて、山椒とか木の芽とかのスパイシーさがあって、それが間欠泉的に襲ってくるので、最後まで楽しめる。

 次は蒸し物。トマト饅頭のバジルあんかけ。トマトはくりぬかれていて、中にはジャガイモ&ベーコンが入っている。それにバジルのあんかけとなると、イタリアンを感じさせてくれる。最初の造り盛り合わせと良い、和風の枠を越えて、各国料理の手法を取り入れようとする姿勢が見えるような気がする。複線を引いておくと、それが最後のはじけるんだけど…。

 焼き物は子持ち鮎。旨かったです。鮎を二匹。骨も尾びれも頭も残さず成仏させました。つまり、皿しか残らなかった。

 ここで、しい肴と思われるものが三品。コースに含まれていたのか、それともメンソールが酒好きと思って出してくれたのかは判らないけど、それぞれにセクシーな逸品で酒が進む。

 最後のごはんものは、四種類くらいの中からセレクトできる。定番もののお茶漬けなどもあるが、メンソールが選んだのは大人のカレー。兎我野町の日本酒が旨い店(和食系)で、最後にカレーという店があるが、よく似てる。メンソールがカレーをオーダーすると、大将が嬉しそうな顔をしたような気がした。「辛くても大丈夫ですか」と、聞くので、「辛いのは平気だ」、と答える。それなりに辛かった。ので、市販のカレーの辛口食べれない人には無理だと思う。濃厚で芳醇な甘みと旨みがある。メンソールは、このカレーだけ食べに通いたいと思ったりもした。

 メンソールの率直な感想を言うと、『若い』かな。決して未熟ということじゃないし、どこがどのように若いのかと言われると答えに窮する。強いていえば、将来が楽しみという感じかな。次に行くと、また別の驚きとかがあるような気がする。



(店  名) 菖蒲(しょうぶ)
(ジャンル) 割烹
(所 在 地) 大阪市北区曽根崎新地1-5-7 梅ばちビル二階
(電  話) 06-4345-7899
(営業時間) 17:30-22:00
(定 休 日) 日祝
(備  考) チゲ鍋、大人のカレーライスなどのメニュー有り


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