昨夜ご近所の家庭菜園のすいかを頂戴した。先日noaさんのブログにも書いたけれど、実は子供の頃すいかを食べた記憶がほとんどない。
納豆も食べたことがなかったので親の偏食かとも思うが、もう二人ともいないので真実は石の下だ。
母と東京に行ったときのことを思い出す。
僕が小学生のときだ。
中野の叔母の家は鷺宮から歩いて10分ほどのところで、駅前の八百屋で母がすいかを買った。
ビニール紐の荒いネットのような袋にすいかを入れて、叔母の家に向かった。
指に紐が食い込んで痛かった。
あまり広くない路地を曲がりながら向う叔母の家はやけに遠く感じた。
手を変えてみたり両手で持ってみたりして叔母の家に着いたときは、僕の指にはビニール紐の形に凹んだ跡がついた。
すいかを見ると今もそのときの痛みが思い浮かぶ。
ついでにもうひとつ。
高校3年生の夏休みは大学受験のための予備校夏期講習に出ていた。
そんな退屈な夏休み最中にひとつ上の先輩からお誘いがあり、原宿の竹の子族を見に行った。
社会人1年生のその人は、先輩風を吹かせながら原宿を案内してくれた。
代々木公園の入り口はその当時は歩行者天国で、叢の中で着替えをした似非外人の若者たちがグループごとに踊っていた。
クーラーボックスを括り付けた黒い業務用自転車のお兄さんが人混みの後ろでアイスキャンディーを売っていた。
先輩が2本買って、1本を僕にくれた。
冷たくて甘かった。
先輩が、「これってすいかの汁を凍らせたんだよ」って耳元で囁いた。
その翌年僕は大学に合格して、代々木公園もよく通った。
その度に黒い自転車を探したけど見つけることはなかったし、その先輩に会うこともなかった。
M9-P + summilux 35mm F1.4 ASPH
本日打合せで出かけた帰りに撮影
納豆も食べたことがなかったので親の偏食かとも思うが、もう二人ともいないので真実は石の下だ。
母と東京に行ったときのことを思い出す。
僕が小学生のときだ。
中野の叔母の家は鷺宮から歩いて10分ほどのところで、駅前の八百屋で母がすいかを買った。
ビニール紐の荒いネットのような袋にすいかを入れて、叔母の家に向かった。
指に紐が食い込んで痛かった。
あまり広くない路地を曲がりながら向う叔母の家はやけに遠く感じた。
手を変えてみたり両手で持ってみたりして叔母の家に着いたときは、僕の指にはビニール紐の形に凹んだ跡がついた。
すいかを見ると今もそのときの痛みが思い浮かぶ。
ついでにもうひとつ。
高校3年生の夏休みは大学受験のための予備校夏期講習に出ていた。
そんな退屈な夏休み最中にひとつ上の先輩からお誘いがあり、原宿の竹の子族を見に行った。
社会人1年生のその人は、先輩風を吹かせながら原宿を案内してくれた。
代々木公園の入り口はその当時は歩行者天国で、叢の中で着替えをした似非外人の若者たちがグループごとに踊っていた。
クーラーボックスを括り付けた黒い業務用自転車のお兄さんが人混みの後ろでアイスキャンディーを売っていた。
先輩が2本買って、1本を僕にくれた。
冷たくて甘かった。
先輩が、「これってすいかの汁を凍らせたんだよ」って耳元で囁いた。
その翌年僕は大学に合格して、代々木公園もよく通った。
その度に黒い自転車を探したけど見つけることはなかったし、その先輩に会うこともなかった。
M9-P + summilux 35mm F1.4 ASPH
本日打合せで出かけた帰りに撮影
子供の頃のことを考えていると、毎日馬鹿なことばかりやってて、懐かしすぎて泣きそうになります。
ずっと自分は大人しい子だったと信じていたのですが、ひとつひとつ思い出すと、多分息子たちが未体験なことばかり。
人生は邂逅なのですが、その数と同じくらいに切れて行く縁もあるんでしょうね。
すいかの種は難物でしたね。
従兄弟は食べたら死ぬと信じていました。笑
この写真を撮影したのは峠で日陰は涼しかったですよ。
懐かしいですねぇ...。最近は子供の頃のことが懐かしくて懐かしくて...。
アイスキャンデーを買ってくれた先輩の、今も記憶に残る囁き声と、
その後二度と会うことはなかったというお話には、人生というものが
いかに一瞬の交錯で埋められているかということをしみじみと
考えさせられました。
子供の頃からスイカは種を取るのが面倒で
ガブついていまいした。
ほぼ同世代かもしれないですね。^^
面白い時代でした。
若者たちは自分の生き方を模索しているところは今と同じなんでしょうが、暴走族だったりロックンロールだったりフォークだったりとはけ口を見つけると、そこに突き進んでいましたよね。
さて、若き学生の頃、東京での初デートは代々木公園でした。ちょうどその時、竹の子族全盛期、ひょっとしたらmintonさんが傍にいたかもね!あの頃は今思うと夢のような時間だったように思い返します。同じ世代なんですねぇ(笑
このレンズはピントが来てるところの切れがすごいんですよ。
こうして小さくしてしまうと普通の写真ですが、原寸で見てると驚きます。
こういう場所がところどころにあります。
木陰で一休みしていると、会社に戻りたくなくなります。
田舎暮らしですので、移動は常に車ですから、車にカメラを積んで出かけてるという状況です^^
都会ではそういうわけにはいきませんよね。
夏の日差しが緑に映えて本当に美しいですね。
こういう光景に仕事帰りにでも出会えて羨ましいです。
私は、アスファルトジャングルの上を歩くだけの毎日です。
カメラを持って出る気にならないほどの暑さです。明日も今日と同じか・・・?