少し前、金融機関で大きな不正が行われた際、そこの職員がこんなことを言っていことを思い出した。
「厳しいノルマが課せられていた。例えるならば、魚が7匹しかいない池の中から、10匹の魚を取るよう命じらているようなものだった。」
不正を行った人、不正を行わせた人のどちらがより悪なのかと考えるとき、私は当然後者の方がより悪であると思う。
私も結構大きな組織に所属する人間であるが、その組織でも性質の違いはあるが、同じようなことが行われている。
今、新型コロナのワクチン接種のスケジュールについて、水面下で国から市町村へ実施の可否について調査が行われたようだ。
その際、スケジュールどおりに実施できないとした市町村に対しては、実施できない理由の聞き取り調査も並行して行われていたという。
具体的には、水面下で国の組織から市町村に出向していた人間が、元の出向先に個別に問い合わせているとのことのようだ。
国からの出向者を受け入れている市町村にとって、出向者の所属する組織や元出向者は補助金などで強い影響力を持つものと認識されているものだと思う。
そこからのこのような問い合わせが合った場合、圧力が全くないものとは言えないだろう。
水面下で行われてること自体が調査する側で圧力があるものと認識しているものであることを証明しているとも言えるだろう。
事ここに至ってもなお、このようなことが行われていること自体に非常に残念に思う。