今日の朝日新聞1面の書籍広告欄を見ていて、ドキッとした。「学校給食が子どもを病気にする!」の副題が付いた『変な給食』と題する本の広告だ。ここには「先生、ふつうのご飯が食べたいです! 成人病の低年齢化、むし歯、アレルギー、肥満‥‥すぐキレる! あなたの子どもが、何を食べさせられているか知っていますか? ◎総勢73点!全国の変な給食を写真で紹介」とあった。
そこまでは、学校給食は食育とまで言われているのだから、その現実を取り上げるのは当然だと思った。私がドキッとしたのはその下の段で展開されているコピーである。「雑煮に食パン?黒糖パンに味噌汁?酢豚にジャムトースト?ドーナツにラーメン?」とあり、「学校給食は問題だらけ。食育も食材自給率も教育問題も、給食を変えなければ始まらない!」。おそらく、この組み合わせは悪い例と著者は指摘しているのだろう。
私は、皆さん方が言うところの「アメリカによるパン食」で育ったので、パンは好きだ。もちろん米飯も好きで、本当に美味しい白米のご飯の時は子どもだったけれど、おかずなどなくても食べられた。けれどパンも美味しい。私はパンを食べながら刺身も食べる。雑煮とパンも、黒糖パンに味噌汁も、酢豚にジャムトーストも、全く平気だ。ラーメンは好物ではないけれど、ドーナツと一緒でも違和感はない。著者が栄養学的にあるいは医学的に、この組み合わせはよくないという指摘であれば、気をつけなくてはいけないかもしれないが、単に「ヘンだ」と言うのであれば、人の好みはそれぞれに違うよと言いたい。
日本人の食べ物はかなりバラエティーに富んでいる。食べ物については世界一豊かな国だろう。だから当然ながら食べ方も様々だと思う。刺身は日本酒とは限らない。ビールだけでなくワインだっていい。ステーキはビールやワインに合うが、日本酒だっていい。白米とビーフシチューだって合う。気持ち悪いけれど、食べ物の好みは様々で、味噌汁に牛乳を入れて飲む人もいるし、ぜんざいとお酒を一緒に飲む人もいる。
さてそこにいくと、比較になることではないけれど、今朝の中日新聞1面の『中日春秋』はさすがにいいことを書くと感心した。「前略 バラク・オバマ様 日本では“あの人は口だけだ”と言えば立派な悪口です」で始まる米大統領への手紙である。その内容は、今晩オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することにかこつけ、「あなただって“口だけ”と誹られたくはない。当然、言葉に見合う行動を起こすべく今、必死でしょう。普天間基地移転問題での鳩山首相の態度も同じだと思いませんか。かつての日米合意を“見直す”と約した政権である以上、どんな道かは措き、少しでも言葉に行動を近づけようと必死なのは確かです。(略)大統領、とにかく日本は選挙で政権が交代したのです。チェンジの意味は‥」とあった。
政権交代したにもかかわらず、前政権の遺物に縛られて思い切ったことができていないことに少々苛立ちを覚えていたが、何かスッキリさせてくれる文章だった。
そこまでは、学校給食は食育とまで言われているのだから、その現実を取り上げるのは当然だと思った。私がドキッとしたのはその下の段で展開されているコピーである。「雑煮に食パン?黒糖パンに味噌汁?酢豚にジャムトースト?ドーナツにラーメン?」とあり、「学校給食は問題だらけ。食育も食材自給率も教育問題も、給食を変えなければ始まらない!」。おそらく、この組み合わせは悪い例と著者は指摘しているのだろう。
私は、皆さん方が言うところの「アメリカによるパン食」で育ったので、パンは好きだ。もちろん米飯も好きで、本当に美味しい白米のご飯の時は子どもだったけれど、おかずなどなくても食べられた。けれどパンも美味しい。私はパンを食べながら刺身も食べる。雑煮とパンも、黒糖パンに味噌汁も、酢豚にジャムトーストも、全く平気だ。ラーメンは好物ではないけれど、ドーナツと一緒でも違和感はない。著者が栄養学的にあるいは医学的に、この組み合わせはよくないという指摘であれば、気をつけなくてはいけないかもしれないが、単に「ヘンだ」と言うのであれば、人の好みはそれぞれに違うよと言いたい。
日本人の食べ物はかなりバラエティーに富んでいる。食べ物については世界一豊かな国だろう。だから当然ながら食べ方も様々だと思う。刺身は日本酒とは限らない。ビールだけでなくワインだっていい。ステーキはビールやワインに合うが、日本酒だっていい。白米とビーフシチューだって合う。気持ち悪いけれど、食べ物の好みは様々で、味噌汁に牛乳を入れて飲む人もいるし、ぜんざいとお酒を一緒に飲む人もいる。
さてそこにいくと、比較になることではないけれど、今朝の中日新聞1面の『中日春秋』はさすがにいいことを書くと感心した。「前略 バラク・オバマ様 日本では“あの人は口だけだ”と言えば立派な悪口です」で始まる米大統領への手紙である。その内容は、今晩オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することにかこつけ、「あなただって“口だけ”と誹られたくはない。当然、言葉に見合う行動を起こすべく今、必死でしょう。普天間基地移転問題での鳩山首相の態度も同じだと思いませんか。かつての日米合意を“見直す”と約した政権である以上、どんな道かは措き、少しでも言葉に行動を近づけようと必死なのは確かです。(略)大統領、とにかく日本は選挙で政権が交代したのです。チェンジの意味は‥」とあった。
政権交代したにもかかわらず、前政権の遺物に縛られて思い切ったことができていないことに少々苛立ちを覚えていたが、何かスッキリさせてくれる文章だった。