中学3年の孫娘が「先生は生徒の気持ちが全くわかっていない」と言う。「でもね、先生もきっと子どもたちのためにはこれが一番いいと思ってやっているのではないのかな?」と言えば、「でも先生は私たちの気持ちなんか分っていないと思う」と言うので、何があったの?と聞いてみた。孫娘が言うには、彼女のクラスの担任は体調不良で、もう長いこと学校に来ていない、そこでクラスのみんなで折り鶴を送った。それで担任の代わりの女の先生が、みんなの写真を先生に贈ったらと提案した。ところが生徒の中にはイヤだという生徒もいた。
担任の代わりに来た先生は、生徒全員が入るようにと高い位置からカメラのシャッターを切った。すると絶対にイヤだと言っていた生徒が、「どうして写真を撮るのだ」と先生に食って掛かった。先生は「あなたは教室から出て行きなさい」と怒鳴ったので、その生徒は教室を出て家に帰ってしまった。そんな一部始終を話し、先生は生徒のことを何も考えていないと孫娘は断言するのだ。
教職に付いたことのある私としては、生徒の言い分も分るけれど、おそらくその先生はクラス全員が映っていない写真では不公平だと言われたくない、そんな思いが働くから、みんなの写真を撮ったのだと話した。多分、中学生の彼女も納得できていないだろう。けれども人は日常的にいつもこんな悲劇を繰り返している。自分ではもっと違った意味で言っていたつもりでも、受け止める本人には「お前はどうしてみんなと同じようにできないのか」という叱りとしか受け止められない。そうそう、こんなことは日常茶飯事のごとくよくあることなのだ。
人が人も気持ちを理解する、あるいは理解できなくても、とにかく聞いたことは大事なことだ。人と人は理解し合う間柄であるけれど、同時に憎しみ合う間柄でもあるので、これが難しい。ここまで書いたら、もう時間がないことに気付いた。さあ、これでおしまいにしよう。おやすみなさい。
担任の代わりに来た先生は、生徒全員が入るようにと高い位置からカメラのシャッターを切った。すると絶対にイヤだと言っていた生徒が、「どうして写真を撮るのだ」と先生に食って掛かった。先生は「あなたは教室から出て行きなさい」と怒鳴ったので、その生徒は教室を出て家に帰ってしまった。そんな一部始終を話し、先生は生徒のことを何も考えていないと孫娘は断言するのだ。
教職に付いたことのある私としては、生徒の言い分も分るけれど、おそらくその先生はクラス全員が映っていない写真では不公平だと言われたくない、そんな思いが働くから、みんなの写真を撮ったのだと話した。多分、中学生の彼女も納得できていないだろう。けれども人は日常的にいつもこんな悲劇を繰り返している。自分ではもっと違った意味で言っていたつもりでも、受け止める本人には「お前はどうしてみんなと同じようにできないのか」という叱りとしか受け止められない。そうそう、こんなことは日常茶飯事のごとくよくあることなのだ。
人が人も気持ちを理解する、あるいは理解できなくても、とにかく聞いたことは大事なことだ。人と人は理解し合う間柄であるけれど、同時に憎しみ合う間柄でもあるので、これが難しい。ここまで書いたら、もう時間がないことに気付いた。さあ、これでおしまいにしよう。おやすみなさい。