昨日、若い女の子から電話がかかってきた。「離婚をしたいので、弁護士を紹介して欲しい」と頼まれた子だ。私の娘よりはかなり若い30歳前後の女性だった。どうして離婚したいのか、詳しい経緯は聞かなかったけれど、「弁護士には本当のことだけを話してね。そうでないと、弁護士もどう考えたらよいか判断できないから」と話しておいた。彼女は弁護士のアドバイスを受けて、自分で離婚調停を申し出たのだった。
「今日で調停は終わりました」と言う電話の声がとても明るかったので、彼女の言い分が通ったのだろう。どんな調停内容だったのか聞くこともないと思ったので、「良かったね。また、何かあったら」と言いかけて、「いや、何かあってはいけないけれど、困ったことがあったら電話ください」とだけ言った。このところ、議員でもないのに離婚相談を受ける。近隣との騒音被害のようなトラブルもある。本人が弁護士を紹介して欲しいというのであれば、若い人がいいかベテランがいいかを尋ねて紹介する。
近隣とのトラブルや金銭に関係するようなものは、やはり弁護士の仕事である。弁護士も正義感の強い人もいれば、金儲け主義の人もいる。離婚のような問題は様々だ。男女のかたちに絶対はないから、当事者のふたりがよければそれが常識から外れていたってかまわないし、どんなに清く正しく見えても嫌なものはいやなのだ。人間の秘密の多くが恋愛であり性的関係であるという。小説の題材はまずこの2つである。
品行方正な人でも「えっ!」と思うようなクセのある人もいる。私が一番嫌いなのは、ホテルや旅館からカミソリや歯ブラシやタオルを持って帰る行為だ。「客が持ち帰ることを念頭に入れて料金の設定がされているのだから気にすることはない」と言うけれど、どうも好きになれない。何時だったか、一緒に行った人が各室を回って、客に出すお菓子を集めて持ち帰ったことがあった。もちろん客に出すお菓子なのだから、それを食べない人がいたから持ってきたのであって、バスタオルや置物を持ち帰る窃盗とは違うけれど、嫌な行為だと思ってしまった。
そんな小さなことはどうでもいいのではないか。そんなことよりも社会秩序を乱すような「自由な恋愛」こそ問題にすべきだと考える人の方がやはり多いだろう。離婚の話から、飛躍しすぎたけれど、男と女の間のことは第3者には理解できない領域であるが、物についてあるいは金の価値については話し合えば理解できるような気がする。これからの国際社会について友人が「人間は国境を無くすことはできるかも知れないが、民族と宗教の問題は最後まで残るだろうな」と言った。
何が解決の決め手になるのだろうか。そう考えると、教育しかないと思う。人としてのレベルを高めることで、少しずつ解決に近づくことは出来るだろう。地球の崩壊が先か、人間の智恵が先か、少なくとも私たちの時代からまだ何も見えてこない。
「今日で調停は終わりました」と言う電話の声がとても明るかったので、彼女の言い分が通ったのだろう。どんな調停内容だったのか聞くこともないと思ったので、「良かったね。また、何かあったら」と言いかけて、「いや、何かあってはいけないけれど、困ったことがあったら電話ください」とだけ言った。このところ、議員でもないのに離婚相談を受ける。近隣との騒音被害のようなトラブルもある。本人が弁護士を紹介して欲しいというのであれば、若い人がいいかベテランがいいかを尋ねて紹介する。
近隣とのトラブルや金銭に関係するようなものは、やはり弁護士の仕事である。弁護士も正義感の強い人もいれば、金儲け主義の人もいる。離婚のような問題は様々だ。男女のかたちに絶対はないから、当事者のふたりがよければそれが常識から外れていたってかまわないし、どんなに清く正しく見えても嫌なものはいやなのだ。人間の秘密の多くが恋愛であり性的関係であるという。小説の題材はまずこの2つである。
品行方正な人でも「えっ!」と思うようなクセのある人もいる。私が一番嫌いなのは、ホテルや旅館からカミソリや歯ブラシやタオルを持って帰る行為だ。「客が持ち帰ることを念頭に入れて料金の設定がされているのだから気にすることはない」と言うけれど、どうも好きになれない。何時だったか、一緒に行った人が各室を回って、客に出すお菓子を集めて持ち帰ったことがあった。もちろん客に出すお菓子なのだから、それを食べない人がいたから持ってきたのであって、バスタオルや置物を持ち帰る窃盗とは違うけれど、嫌な行為だと思ってしまった。
そんな小さなことはどうでもいいのではないか。そんなことよりも社会秩序を乱すような「自由な恋愛」こそ問題にすべきだと考える人の方がやはり多いだろう。離婚の話から、飛躍しすぎたけれど、男と女の間のことは第3者には理解できない領域であるが、物についてあるいは金の価値については話し合えば理解できるような気がする。これからの国際社会について友人が「人間は国境を無くすことはできるかも知れないが、民族と宗教の問題は最後まで残るだろうな」と言った。
何が解決の決め手になるのだろうか。そう考えると、教育しかないと思う。人としてのレベルを高めることで、少しずつ解決に近づくことは出来るだろう。地球の崩壊が先か、人間の智恵が先か、少なくとも私たちの時代からまだ何も見えてこない。