友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

市民が主催する市民講座

2015年03月07日 18時17分21秒 | Weblog

 市民が集まって、次の講師に誰を呼ぼうなどと話し合って、市民に無料で参加してもらう、市民講座を行なっている市はまずないだろう。講師を呼ぶにはお金がかかるし、市民に呼びかけるためにもチラシを作らなければならないから、お金がかかる。それじゃー、自治体で開催してもらえばいいかと言えば、講師の選定が難しくなる。私的な集まりだから、「それ、面白いよ」と気楽に決められるけれど、自治体が主催となると「その講師は思想的に大丈夫か?」とか「人が集まらなかったらどうする」とか、必ずゴチャゴチャ言う人がいる。

 大和塾は塾生が15人しかいないので、話し合うにも行動するにもちょうどよい人数だ。「平均年齢は?」と聞かれると、かなり高いけれど、考え方はかなり自由で知識も豊富、好奇心も強い。学徒動員で軍需工場へ行っていた人もいれば、防空壕掘りを手伝った人もいるし、幼いながらも戦争を見た人もいるから、戦争を語り継ぐことを大事に思っている。「政治家も40代50代になると、憲法を変えないと自衛隊を派遣できないと平気で言うから困ったものだ」と嘆いている。

 戦争に反対するのは日本国憲法の基本的立場だと私は思うけれど、自治体では「偏りがあってはならないので政治問題は扱わない」。しかし、君が代を歌わない・日の丸に敬礼しない教師や自治体職員を「公務員としてあってはならない」と処罰する。そして今や、憲法を変えなくても、「新事態があった場合は、武力攻撃を受けていなくても自衛隊は攻撃できる」と防衛省設置法を改めるという。「政治の話はご法度」と国民が思っているうちに事態はドンドンと進んでいる。

 先輩たちは嘆くだろうがこれが現実だ。私たちは先にこの世を旅立つが、子どもたちや孫・ひ孫たちが苦しまないですむように、出来ることをしていきたい。桜見物に出かけたり、芝居見物に出かけたり、おいしいものを食べに出かけたり、ジジババは遊んでばかりいたけれど、人生のこと社会のこと世界のことも、考えていたと知らせておきたい。遊ぶ文化がなくなっては、人は幸せになれないと伝えておきたい。

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