昨日、今日と井戸掘りだった。2日間も連続で井戸掘りが続いても、以前ならそんなに疲れることはなかったのに、今日はやけに疲れた。考えてみれば当たり前で、以前なら7~8人で、作業していたのに、今はその半分にも満たない3人。以前は作業しながら冗談が飛び交い、大笑いしながらだったのに、3人となると冗談も出ない。しかも、76歳、75歳、71歳。どんなに元気だといってもやはり限界がある。そろそろだと思うけれど、誰もがそう感じているのに、誰も言い出せないでいる。
チリで火山の大爆発があったが、昨日はネパールで大地震だ。日本列島でも東北から沖縄にかけて、小さな地震が続いている。今年は寒い日が続いたので、桜の開花が遅れるはずだったのに一気に咲き、札幌でも開花したという。寒い日から急に真夏のような暑い日になったのだから、桜の開花が早まるのも無理ない。もう、ツツジは満開で、藤もかなり咲いている。アヤメやアイリスも咲き揃ってきた。気候の変動と火山の噴火や地震活動とは関係ないのかも知れないが、何となく不気味だ。
年寄りが頑張るとロクなことはない。年寄りは自分の趣味に没頭していればいい。70歳までは社会に貢献し、それ以後は自分のために使う。世界の政治家を見ても、今日が投票日の地方議会議員の候補者を見ても、若い人たちが多い。私のような理想主義者は不用な人である。「現実を見ずに理想を言ってもらっては困る」と言われた時、「現実的な対応ばかりしていたら、結局何も変わらない」と、どうして反論しなかったのだろう。変わる必要があるのかと自問している自分に気付く。
今回の井戸掘りは、昨年10月に井戸掘りした家で、鉄分が多くて臭いので、もう一度掘って欲しいと頼まれた。この地域の地下水は鉄分が多い。児童公園に掘った井戸も、井戸の周りが抹茶色になっている。期待に答えられるか心配だったけれど、頼まれた以上掘ってみて、納得してもらう以外ない。深さも先回とほぼ同じだが、鉄分はやや少ないようだ。水が出たからホッとしたけど、そんなにうまくはいかないな。自然に対する人間の挑戦はまあまあでよしとすべきだろう。