5月の暑さに比べ、今日は涼しいというよりも肌寒い。心が温かさを求めているのか、などと言ってみたが、本当にちょっと寒い。先月は私の交通事故などあって、姉を見舞いに行くことが出来なかった。姪っ子に「ごめんね。今週の金曜日には見舞いに行くから」と連絡すると、「昨日、ホームから連絡があって、風邪を引いたみたい」と言う。朝夕の温度差がかなりあるので風邪を引いたのかも知れないし、私たちが見舞いに来ないという寂しさが風邪という症状になったのかも知れない。
若い時は何でもないことが、歳を重ねると妙に寂しくなって、病気でもないのに病気のようになってしまうものだ。役所に行った時、偶然にも私が憧れていた女性に出会った。「いつも爽やかですねぇー」と声をかけると、「お元気そうですね。元気のコツを教えてください」と言う。「もちろん、それはあなたに会えたからですよ。毎日会えれば、毎日元気になれるのですが‥」と冗談を言う。いつまでも元気でいたいなら、恋をすることだと誰かがいっていたけれど、的を射た言葉だと思う。
政府・自民党は、選挙権を18歳に引き下げる。当然だろうと思うけれど、「それならば高校生に政治教育が必要」と言う評論家もいる。国をどうしたいのか、18歳でなくても考えられるだろう。「学校現場は政治的に中立でなければいけない」として、政治に無関心な若者を作ってきたのに、若者が急激に保守化したから選挙権を与えても問題ないとするのは政治家の姑息な考えだ。若者はいつも体制に批判的な存在だと私は思う。
私たちの若い頃は、社会を変えることが出来る雰囲気が流れていた。しかし、どんなにゲバ棒を振るっても、そんなことでは社会は変わらない。今の若者はそれを知っている。みんなが幸せになれなくても、みんなで幸せな社会を目指すことはできる。多少の大きい・小さいは仕方ないと考えれば、できるだけ差を縮める合意を作り出せばいい。私たちの若い頃より、今の若者は賢い。寒さや暑さは戻ることはあるが、歴史に後戻りはない。