友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

姜尚中先生の講座に期待して

2016年09月22日 17時45分10秒 | Weblog

 戦後71年。私たちより上の年齢の人たちから年金制度が始まり、給料から年金が差し引かれて積み立てられた。国が行う厚生年金と企業が行った企業年金があり、天引きされて苦虫を潰していたが、年金を受け取る身になってそのありがたさを満喫している。ところが年金を受け取る年齢がだんだん引き上げられ、受け取る金額も減少するようになった。それでもまだ、恵まれている方で、これからは年金の支払いができなくなるとさえ言われている。

 年金制度を発足させた時は、人口の増加と経済の見通しを右肩上がりで計算していたが、どうやら計算違いが生まれて来たのだ。そこで、投資で挽回しようと考え、さらに失敗が重なった。71年間、何とか「平和」が保たれ、他国での戦争や紛争のおかげで経済は伸びてきたが、今、世界的に行き詰まってきている。打開策は戦争しかないと政治家や経営者は考えている。戦争は完全消費で必ず儲かる。だからか、日本も武器輸出を大幅に緩和した。

 武器の性能をアピールするため実践して見せる必要がある。それが安保関連法案の成立だった。安倍首相は「経済最優先で取り組む」と発言している。少子高齢化で労働人口が減少するのは必至だがこれを逆手に取り、「ロボットや人口知能の活用を進める」のも、防衛省が各大学と連携に研究予算を増額しているも、武器輸出のためだろう。今、世界的に、自国だけよければというトランプさんのような考えと、互いを認め合っていこうとする考え方が拮抗してきた。

 フランスもドイツも民主的な選挙の結果、排他的な政策の政党が急速に伸びている。日本はどうなのだろう。国民はずーと平和憲法を甘受し続けてきたけれど、政府は戦後すぐに警察予備隊を創設しそれを自衛隊と改め、軍事力の強化に努めてきた。民主的な選挙の結果が、相反する方向を共に支持してきたのはどういうことなのだろう。

 いよいよ24日(土)、政治学者の姜尚中先生を講師に市民講座を開く。姜先生にはぜひこれからの社会がどうなっていくのか、私たちはどう生きていけばいいのか、話してほしいと思う。明日は仙台から次女夫婦が、姫路からダンナの両親が、市民講座に参加するために来てくれるので、山海温泉で語り合う。明後日は2家族を見送るので、ブログは2日間休みます。

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