友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

植木鉢を移動させる

2009年06月30日 18時40分36秒 | Weblog
 マンションの大規模修繕工事が一応終了した。一応なのは私たちが住んでいる棟は終わったけれど、まだ全部が完了したわけではないためだ。ルーフバルコニーの防水工事が完成したものの、太陽の光線が反射して目が開けられない眩しい。工事業者に反射しない材料でもう1枚貼って欲しいと相談した。南のバルコニーは反射しない材料を使っているのだからそれを用いてくれればいいはずだ。ルーフバルコニー全体に貼ると25万円はかかると言う。工事の責任者の裁量の範囲だろうと思っていたが意外に高い。仕方ないのでみんながよく集まる南側部分に4M平方だけにする。職人一人が来てわずか2時間の工事だ。

 このルーフバルコニーも購入した当初はルーフガーデンという名称だった。実際に作り付けの大きな花壇が4つもあり、柘植の木が植えられていた。それが第1回の修繕工事の時に、防水工事のために撤去されることになった。今回の工事ではルーフバルコニーの所有者だけに集まってもらい説明をする機会は無かったけれど、第1回目の時は説明会が行なわれた。「私たちは植栽のある景観も含めて購入したのに、勝手に撤去するとは何事だ」とその当時はかなりうるさい論客がいた。そこでマンション自治会の役員会は代替の大きな鉢を4つ用意した。

 今回はその鉢も限界に来ていること、割れた場合は自分で撤去してくださいと役員会は強気だった。それにルーフバルコニーの所有者で、私のようにたくさんの植木鉢を並べている人はいない。屋根を守ることが何よりも大事なことは私も役員経験者だからよくわかる。それに私も若くない。植木鉢の管理は体力勝負でもある。ならばこれを機会に植木鉢を少なくしようと思った。

 長女のダンナが「この日ならいいですよ」と言うので、日曜日にふたりの住まいに預けてあった植木鉢を運んだ。彼の愛車の軽トラックがブルンブルンとエンジン音を響かせてよく活躍してくれた。マンションの友だちも2人が手伝ってくれた。何しろ人海戦術しか通用しない。長女のダンナが欲しいというランタナ10鉢ほどを残し、大きくなりすぎたゴールドクレストと元気がない白椿を庭に植えた。空の植木鉢はおいおい運ぶことにして、椿やバラや金木犀やデイゴなど大型の鉢に植えたものは鉢から引き出して根をビニール袋で包み、鉢と植木を分けて軽トラに積み込む。小さな鉢植えのものはそのまま車に載せた。みんな汗びっしょりだ。

 何も無かったルーフバルコニーに植木鉢が少しずつ置かれると、何だかせっかく広々とした感じだったのに、狭く思えてくるから不思議だ。それに無機質な屋上が優しくなる。植木を見ていると植え直した方がいいなと思う鉢もある。それで植え直し作業を始めるとキレイだった床が土で汚れた。「せっかくキレイにしたのに」とカミさんが怒る。修繕前もこんな風だったのに、もうそのことは忘れている。やはりいっそのこと何も置かない方がいいかと思えてくる。人の思いはなかなか一致しないのだと知る。
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