マンションの友だち家族の忘年会は、久しぶりだったこともあり、大いに盛り上がった。6家族で始まった持ち回りの誕生日会だったが、今では3家族に減ってしまった。それでも昨夜は友だちの娘さん、と言っても40代だが、参加してくれたのでとても華やいだ。
彼女がまだ結婚していなかった時、結婚に反対する父親のことで相談されたことがあった。今度は息子が、気に入らない家庭の女性と結婚してしまい、母親である友だちはその不満話を延々と語った。結婚は本人同士がよければ、たとえ親でも受け入れるしかない。
私たちの宴席に、先輩の孫家族も参加してきて、さらに話が広がっていった。孫娘のダンナは宮崎県の人で、東北生まれの友だちは「九州の人はどうしてそんなに明るいの?みんな優しいのはなぜ?」と問う。彼にしてみれば、そんな風にみられることが理解できない。「いや、みんな、普通ですよ」と答えるしかなかった。
やはり新しい人が参加すると、今までにない話が出来て面白い。料理は美味しくて、私は生ビールを2杯、白ワインを2杯、赤ワインを1杯いただいた。「飲み過ぎよ」と注意されることもなく、気持ちよく飲んだ。先輩が「どんなに健康に注意し、長生きしたところでたかが知れている。楽しく食事をするのが一番」と言う。
女性たちは健康に気を遣っているようだが、私も先輩と同意見だ。しかし、先輩は耳が遠いので余り会話に参加できない。口数は少なくなり、酒の量もかなり減った。何よりも歩く姿がぎこちない。望んでいたフグの刺身が出たのに、これも余り食べることが無かった。それでもこうして、みんなと酒を酌み交わすことが出来て満足そうだった。
人は人とのつながりの中で生きているというが、つながりが断ち切れたおしまいだろう。店の亭主に、「クリスマスプレゼントにカミさんをもらって行っていいか?」と冗談を言うと、「ええよ、持って行って。金かかるよ」と笑う。曾孫が作ったクリスマスケーキもいただき、楽しい忘年会だった。今晩はクリスマス、「赤ワインでチキンローストレッグよ」とカミさんは言う。
今、ガザで行われていることは決して他人事ではないはず。かのベツレヘムでも自粛とのこと。