鮮やかな青空と白い雲。
こんな日も、夏だと暑いが晩秋ともなると、寒くてかなわない。
お昼には暖かくなるだろうか。
上空では雲が暴れている。これでは暖かさを期待するのは無理な気もする。
中心から左右に分かれる雲が、肉眼では九尾狐のように見えて思わず触ってみたい気分に。
尾っぽの先をたどっていくと、トンボが飛んでいる。
さらに、太陽に向かって飛んでいく。
秋に見掛ける茶色いトンボは、ムギワラトンボと言うのだそう。
目の前のトンボがそうなのか定かではないが、上空を懸命に飛ぶ姿が微笑ましい。
こちらは、相変わらず優雅な旋回を見せるトンビ。
どんどん建物が建ち、空地がなくなり、山の景色も変わっていくなかで力強く生きている。
彼等のように力強くとはいかないまでも、変化の激しい世の中で、時には流され時には流れ、ささやかに慎ましく生きていけたら良いなと思う。