母のリハビリの一つに、字を書いてはどうだろうか、と話してみました。これまでは乗り気でなかったんですが、今朝のケアマネさんとの話で、「積極的にいろいろやりましょう」ということになって、少し前向きになりました。善は急げ!ということで、何か良いものがないかと探したら、「天声人語」を書き写すノートがありました。1冊220円也。
さっそく新聞販売店で、私の分も入れて2冊購入、天声人語の切り抜きとともに母に渡しておきました。
そのあと、私は畑に出て作業をし、5時ごろに戻ってきたんですが、その間に母が少しばかり書き写してみたようです。
母はここ数年、指先にしっかり力が入りません。だから食事は、握って使えるフォークを使っています。母が恥ずかしそうに見せてくれたその字は、かなり力の入りにくいのがわかる薄さでした。ただ、力を入れてしっかり書いた字もあり、努力の跡がうかがえました。数十分かけてこれだけでしたが、かなりの頑張りが感じられます。
かつて習字を習っていただけあって、字体はなかなかのものだと思います。指先に力が入らないので、字は震えていますが、それも書き進めるほどにしっかりしてきています。
少なくとも私よりは上手なので、「やっぱり上手やなぁ、まだまだいけるな」と言うと、母は喜んでいました。
また、枠の中にちゃんと字が収まっていることから、認知症が進んでいるということでもなさそうです。
母が意欲的なうちに、これが習慣的になって、認知症への道を少しでも食止められたらいいなぁ!