それが
しあわせだったの
だろう
今思えば
そうなのだろう
古ぼけた
絵本を開いて
思い出したり
捨てあぐねていた
アルバムに
身ごと投影したり
手を握り
抱きしめたいにしえを
再現しようとしたり
いつか
弾けて消える
シャボンのように
儚く失う
七色の
時間
薄れて消えた
シャボンの
内側のしあわせ
漂わせて
喜んで
時の風が吹くままに
流されて
ただそれだけに
しあわせを
見出だしていた
たどり着ける先が
本当はあるのに
シャボンを吹く口元は
空気をいつも
吸って
空気をいつも
吐いているのに
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