【週刊】企業理念

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Vol.16 松下電器産業

2005-07-24 | Weblog
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 Vol.16 松下電器産業株式会社さまから学ぶ
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  先日、大阪の西三荘駅の近くにある「松下電器歴史館」
  (松下幸之助メモリアルホール)に立ち寄った。
  入り口をはいると「素直」というおおきく掲げられた
  2文字が目に入る。

  パンフレットには、「幸之助の心と足跡を資料や映像で展示
  しております。」と紹介されている。

  創業当時の作業場の様子や、製品の歴史も見ることできた。
  製品展示では、1920年(大正9年)に開発された
  あの二又ソケットから1979年(昭和54年)開発の
  ビデオデッキまで、電気製品の歴史を見ることができた。
  
  足止めされたところは、松下幸之助翁の講話を聞く事が
  できるコーナでした。この講話は、いくつかのテーマに
  まとめられとおり、すべて聞くには、一日がかりとなり
  そうでした。
  
  この日、約1時間程度しかこの場所にいることができず
  ものすごく、心残りでした。
  社員研修、管理者研修の場として再度一日訪問したい。
  そんなことを感じながら歴史館を後にしました。
  
  そんな訳で、今回は、松下電器産業株式会社様から学ばせて
  頂きました。

  

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
  
            綱領


       産業人タルノ本分ニ徹シ
       社会生活ノ改善ト向上ヲ図リ
       世界文化ノ進展ニ寄与センコトヲ期ス


(出所:http://panasonic.co.jp/company/cc_0001.html 2005/07/24)

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】

 松下電器産業様の経営理念について調べていたところ、
 下記の文献が見つかりました。
 
 今週は、この文献から学習させていただきました。

 ----参考文献-------------------------------------------------- 
 「松下幸之助の人間観、自然・宇宙観と経営理念」
 (研究レポート PHP総合研究所研究本部 1997年 佐藤悌二郎)
  http://research.php.co.jp/kenkyu/report/pdf/journal/004.pdf
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 ■経営理念の確立

 「経営理念は、真理というか、自然の理法にかなった、
  経営者の正しい人生観、人間観あるいは社会観、世界観
  に根ざしたものでなければならない」


 ■松下幸之助翁の「人間観」

 「まことに人間は、崇高にして偉大な存在である。
  お互いにこの人間の偉大さを悟り、その天命を
  自覚し、衆知を高めつつ生成発展の大業を営ま
  なければならない」

 「人間には、それぞれに異なる天分が与えられており
  これを見出し、伸ばし、存分に発揮して生きること
  が、「人間としての成功」だ」

 「人間はみずから自主的に、責任感をもってことに
  あたるとき、やり甲斐を感じ大きな成果をあげるものだ」

 「人間はだれでも自分の知恵や意見が採り入れられ生かされる
  ならば、仕事のやり甲斐なり喜びを感じるものだ」

 「人間は優れた本質をもっているが、一人の力には
  おのずと限りがある、だからできるだけ多くの
  衆知を集める事が大切で、それによってはじめて人間の
  使命・役割は達成される」


 ■松下幸之助翁の「宇宙観」

 「【宇宙】に存在するすべてのものはつねに生成し、たえず発展する。
  万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である」
 
 「ここでいう【宇宙】とは、星とか太陽といった天体だけでなく
  つまり単なる物質だけでなく、非物質的、心的なものも
  含んだ全体、われわれ人間をすっぽりと包み込んでいる
  物心両面の世界を指している。」

 「万物、万人、さらに宇宙全体が生成発展しているから、
  かぎりない繁栄と平和と幸福が与えられている」

 「万物はすべて【対立】しつつ【調和】しています。これは
  自然の理法であり、万物はこの理法にもとづいて
  生成発展している」
 
 「ここでいう【対立】とは、万物それぞれが個性とか立場
  を異にして独自に独立して存在している姿をいう」


 ■経営理念の意味

  1.企業は何のために存在するのかという存在の意義、目的。
  2.存在意義をもつ企業の、経営の進め方についての基本的な
    考え方。

 ---------------------------------------------------

 ●所感
  
  松下幸之助翁の経営理念の根底にある人間観・宇宙観を
  調べていくと、あまりにも 観(人間観・人生観・社会観・
  世界観・自然観・宇宙観)が壮大であり、自分が小さく
  感じてしまう。

  今回は、松下哲学の表面を掬っただけだったが、機会を
  見て更に深堀していきたい。

  いままで、気付かなかった、

  『松下の経営理念には、松下幸之助翁の

    「人間観」と「宇宙観」 が根付いている。』

  ということを知ったことはちょっと賢くなりました。

  
  また、資料中の
 
  「PHP(Peace and hapiness through Prosperity)活動が
   おおきなきっかけとなって、松下の頭の中で漠としていた
   それらの考えが、徐々に整理され、熟成され、明文化されて
   理念・信念が確固たるものになった」

  この一文は、

  私が考えている

  「今を生きる中から生まれ育まれるものである。」
  
  に自信をあたえくれた。


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