走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

日本と北米の教育の違い

2016年07月16日 | 仕事
娘が体験入学をした2日間。

日本語があまりできない彼女の希望で私がクラスで付き添いをしました。なので私も体験入学をした気分でした。

学期末で忙しい時期なのに受け入れてくださって学校もクラスの先生にも感謝の気持ちで一杯です。

先生方にも生徒からもカナダと日本の教育の違いを聞かれたことで驚かれたことを書いています。

娘に取って、驚きだった、初めてだったこと。
集団登校、給食、掃除

他の生徒に取って驚きだったこと。
授業時間が短い (9〜3時)
休みが多い (夏休み2.5か月、春冬合わせて1ヶ月)

先生が驚いたこと
テストが少ない。

私が驚いたこと。
先生が働きすぎ!担任の先生は6:30ー20:00まで学校にいるって、、、長すぎ(超過勤務が多すぎ、きっとその分もらっていないだろうし)…
休憩時間までオーガナイズされていた(昔は好きなことをする時間だったのに、体育係の子がステーションを作っていて、その係に従わなければならない)

ざっと書けばこんな所。
授業時間も日数も少なく、北米では何を学んでいるんでしょうか?

日本では小中高と大学入試に成功するための教育で、北米では大学に入ってからサバイバル出来る技術習得に力を入れていると、思う。

問題解決能力。発想性。
例えば数学は長文問題を解く。方程式に当てはめて解くのではなく、自分で事象のパターンを見つけ出し、方程式化し、答えを導き出す。答えは一つではなく様々で他に説明できるように自分の言葉でそのプロセスを書き上げる。

読解力、作文(論文)能力。表現力。
フィンクション、ノンフィクションものの要約書き、感想文に取り組むことが多い。

積極性、コミュニケーション力。
自分の意見や質問を出来ることは高い評価を受けます。疑問を投げかけて議論する能力はとても重要です。

クイズもあるし、生徒の学習能力を計測するための州単位の学年別テストもありますが、詰め込め式の覚える学習より考える学習が圧倒的に多いのです。

上の子2人でカルチャーショックを受けた私ですが、確かにこういう作業をしっかりしてきた長女は大学で成績の良い子になった。自分自身大学院で、それを感じた。

どちらもいい所はあるので、どっちが優れていると言っているのではない。日本は大学に入るのが難しく、北米は出るのが難しいので、それぞれの文化にあった仕組みだと思う。


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2 コメント

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Kayさんへ (美加)
2016-07-17 07:34:08
今回の授業参加で昔に比べれば生徒参加型の形態を取り入れてるな、と思いましたよ。例えば新しい漢字を生徒一人一人が分担してクラス全員に教えるとか。でもそれさえもどう言うかと言い方は決まっていて見本通りに進行させている。型にはまることしかできない日本人を象徴していました。それをぶち破ることができると、、、と部外者は思ってしまうんですよ。
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まさしく (kay)
2016-07-16 08:04:48
わたしがアメリカの学校教育をみて感じたことと同じです。
カナダとアメリカ、教育に求められるものが似ていますね。
問題解決能力、柔軟な発想、コミュニケーション能力は
北米式の教育でこそ引き出せるものだと実感しました。
日本の教育にも良いところはありますが、できればコミュニケーション能力を
高めるカリキュラムがあったほうがいいと感じています。
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